闇のカルテット (双葉文庫 こ 5-2)
闇のカルテット (双葉文庫 こ 5-2) / 感想・レビュー
キムチ
ホームレスとヒロインの恋。中編小説かな・・でも雰囲気は十分の非日常的、小池氏の魅力満載。いつもの「悍ましい場面」もしっかり入っていたし。え~という場面が多かったので次が気になり、結果的に速読させられた。読後は「人間の業の薄汚さ」そして死んだら終わりだな・・という寂寞感。
2019/02/18
ぐうぐう
1989年に刊行された『闇のカルテット』。小池真理子がミステリ作家としてノリに乗っている時期だ。その自信からか、本作はかなり大胆な展開で進んでいく。過失により人を殺してしまった女性が、その事実を隠蔽するために記憶喪失の青年を殺した人物の身代わりに立てる計画を練る。かなり乱暴な設定だが、小池はこの二人の男女をネガとポジに配置し、それでいて同じ境遇のように造形することで共犯関係を周到に構築させていく。さらには、わざわざフランスに飛ばなければならないエピソードを用意し、(つづく)
2023/08/28
koguma
お見事でした、小池さん! 短編は勿論面白いけど、長編も納得の上手さ。途中で飽きないし、捻りのある先が気になって気になって仕方なかった。出会うべくして出会ったホームレスのケンと芽衣子の運命がこうなってしまうとは本当に切ない。設定は古臭いの一言に尽きるけど、まだまだこれからも彼女の作品は読み続けたいな。
2016/12/23
尚美cafe
もう10年以上前に読んだ本ですが、小池真理子の小説の中でもっともラストに衝撃を受けました。いつか映画化して欲しい・・・!
mimic
小池真理子にしては爽やか
2013/05/01
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