懐かしい骨 (双葉文庫 こ 5-4)
懐かしい骨 (双葉文庫 こ 5-4) / 感想・レビュー
佐島楓
出だしから、ぐっと物語に引き込まれた。きょうだいの心情を交互に描きながら、たがいの少年少女時代に起こったある出来事をあぶりだしてゆく。含みを持たせる結末は賛否あるかもしれない。私はこの物語が好きだ。
2015/11/14
那由多
住み馴れた家の整地跡から、20数年前の白骨死体が掘り出された。すでに父母はこの世を去り、関係者といえば真吾と早紀子の兄妹のみ。最初は狐につままれる思いの二人だったが、記憶の底からおぞましい事件をそれぞれ思い出す。
さんつきくん
小池真理子さんは恋愛小説のイメージが強かったので、この作品を読んで多少考えるものがあった(確かに「恋」などにも犯罪の要素はあったが)。物語は両親が亡くなり、相続税を払えない兄妹は実家を解体し売却することにした。その実家の跡地から約25年前の白骨化死体が発見されたことから始まる。父は女性受けの良い歯科医。母は専業主婦。兄妹は25年前にこの家に出入りした人物と当時の自分達を重ねて回顧する。大学生だった真吾は母と女学校時代の同級生だった女性・美和との男女関係を思い出していた。母は本当に人を殺めたのか…。
2018/10/11
ちこり〜た
主人公を妹の方に変えたけど、火サスでドラマ化したのは実にいい出来だった。唯一辛かったのは、当時もう30代後半の古尾谷雅人さんが高校生役をした回想シーンだなw
2010/09/18
キキとジジ
ずっと昔にドラマで観て、読んだ作品。ずっと探していて、古本屋で発見!死した両親の秘密を不本意に死守する兄弟。過去と心の闇。結末は不完全燃焼だったが、黒電話、近所づきあい、縁側。そんな時代を思い描いた。
2013/07/27
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