弓形の月 (双葉文庫 あ 6-5)
弓形の月 (双葉文庫 あ 6-5) / 感想・レビュー
ネムル
両性具有やある種の運命論的なテーマを、究極的に突き詰めてしまった作品。飄々と禁忌を踏み越えてしまうその筆致に、読んでるほうが動揺を押し隠せない……。
2009/02/26
Tetchy
書評家諸氏の方々が云う「驚嘆の結末」とは一体何なのだろう?インドの神々をモチーフに壮大な価値観を下地にして理論付けているが内容はほとんどマンガである。いや寧ろ宝塚的だと云った方が正確か。解らない。何故この作品はそれほど評価が高いのか?
2009/04/26
浅木原
80ページで思わず「おうふ」と声をあげて、今度はそう来ましたかと思いながら読んでたら、いやいやいや。『湖底のまつり』系の官能幻想ミステリーが行き着いてしまった極北というか、最後にはミステリーを逸脱してあらぬところへ行ってしまう展開に唖然。しかし序盤から頻出する神話や古典の蘊蓄は、幻想小説としての展開に説得力を出すために配置されてるんだろうけど、こう落とすなら無理にそんな説得力を持たせようとしなくてもいいと思うんですけど。泡坂妻夫なら筆遣いだけで読者を幻想に連れて行けるでしょうに。そこが個人的に残念ですの。
2015/05/15
ベック
泡坂作品は独特の描写があって、戸惑い半分オモシロさ半分という感触が魅力でもあるのだが、本書に出
2008/12/07
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