死に向かうアダージョ (双葉文庫 こ 5-5)
死に向かうアダージョ (双葉文庫 こ 5-5) / 感想・レビュー
キムチ
小池さん的200%・・全盛期のペンかな。やや、爛熟期へ移行して行く点景も感じる。雪・アダージョが必須アイテム。読む方の心がぐんぐん高まって行く「認識」を感じつつ読むと面白い・・醒めてみると非現実性との比も見えて。だから読書は、愉しいしエネルギーと見えないものへの推察・洞察力を養ってくれるって感じる。再読
2013/02/05
そのぼん
妻がありながら他の女性と不倫の関係を続けている男と、その不倫相手である女性が心中することになり、山小屋に籠って・・・というところから話が進みました。思わぬ展開が待っていたので驚きました。
2013/12/21
鬼灯の金魚草
完全アナログなリアル読友が読め、と言わんばかりに貸してくれた一冊。山小屋で自殺で死に損なって踏んだり蹴ったりの女の人の話。小池真理子はやっぱり墓地を見下ろすのが一番いい。
2018/03/03
yutaro sata
読んでいて、私はどの人に一番興味を持ったかなって考えると、それは久里子さんだったので、久里子さんがどういう人間であったのかがもう少し知れると良いなあと思った。
2023/03/25
しろ
☆7 悲劇的な喜劇。妻を持ちながら若い女との心中を決意する男。初めての燃える恋のまま心中を決意する女。若く美しい夫が若い女と浮気をしていると知る女。傍から見ると酷く滑稽な喜劇だが、厭世的な心情、雪のイメージが沈鬱で暗い印象を与える。なぜ心中へと至ったか、今わの際に想うことは、感情の渦に巻き込まれる荘厳な作品だった。
2015/02/17
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