海のある奈良に死す (双葉文庫 あ 24-1)
海のある奈良に死す (双葉文庫 あ 24-1) / 感想・レビュー
セウテス
作家アリスシリーズ第4弾〔再読〕出版関係の人物中心の作品であり、作家アリスの友人作家が殺害される事件を通して、この業界が覗けるのは興味深い。捜査の方向として、被害者は何を書こうとしていたのかを、推理していく展開はたいへん面白いと思う。平行して京都奈良などの人魚伝説を持ち上げ関連地方の街を描き、有栖川氏では珍しい浅見光彦パターン旅情ミステリーは楽しい。海のある奈良とはの謎まで入ると、盛りすぎでトリックが小ぶりに思えてしまう。しかし後半に行く程スピード感増す筆力と、伏線から真相にたどり着ける論理性は流石です。
2015/11/18
里愛乍
火アリシリーズは順番おかまいなしで手にした順で読んでますが、どこから読んでも特に差し支えは無いですね(と思う)彼ら、ほんと変わらないから。ふたりのやりとりと、本ごとの薀蓄、そして謎解き。これらを追うのが楽しいので、犯人はとかトリックとはとかを考えないで、というか意識するまでに読めてしまいます。これがなんとも楽しい。今回は朝井さんも加わって、さらに面白かったです。
2017/04/22
ももすけ
【KindleUnlimited】冒頭、小浜を説明するのに原発が詳しく書かれていたので、てっきり原発に絡んだ事件かと思っていた。人魚がキーワードとなり、あげく、人魚の肉を食べた年齢より異常に若く見える女社長とは。結末は、途中から分かってきたが、身近な地域が舞台に出てくるので、毎回楽しめる。
2023/01/24
Melon Matsuda
これは買いたかったんですけど、どうも絶版なようだったので、図書館で借りて読みました。結構読むのに時間かかったなぁ~。面白いんだけれども、地理に疎くて理解し切れてないかもしれないなぁ、一読では。犯人も全然わからなかったし、面白かった。火アリとしては、重要なことがさりげなく書かれてる本だし、重要な脇役達も出て来る本で面白かった。これからも、シリーズ追い掛けて読みたいと思います。
2021/04/30
詩界 -うたか-
#読了◆出版社で話した作家・赤星は売れているのに有栖にライバル心を抱き、次の取材で良い小説が書けそうだと張り切っていた。だが取材旅行に出た彼は帰らぬ人となった。彼の書きたかったアリバイトリックは?一体誰が?火村と共に謎を解いていく――◆赤星は頭の中に印象に凄く残っています。不思議ですね。作家の話だから。
2020/07/21
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