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誘拐症候群 (双葉文庫 ぬ 1-2)

誘拐症候群 (双葉文庫 ぬ 1-2)

誘拐症候群 (双葉文庫 ぬ 1-2)

作家
貫井徳郎
出版社
双葉社
発売日
2001-05-01
ISBN
9784575507799
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誘拐症候群 (双葉文庫 ぬ 1-2) / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

シリーズ2作目のメインキャラは、己の中の制御困難な感情に危機感を抱き、警察を辞め托鉢僧となった武藤隆。ジーニアスと名乗る男が首謀者となり引き起こす小口誘拐と、巨額な身代金要求のもと起こった乳児誘拐の謎を追う。物語の背景は、ちょうどSNSやブログが流行し始めた頃で、ネット上で無防備にパーソナルデータを曝す軽率さや、見も知らぬ人間を自分の理想に勝手に当て嵌め心酔してしまうような迂闊さに対し、警鐘を鳴らす内容とも言える。チーム内で絶対の存在である環だが、メンバーの内に燻る様々な感情が次作で噴出するのだろうか。

2016/09/04

ehirano1

#症候群3部作の2発目。#本作は武藤の物語。#無知は罪。#まさかの展開来た!#レイシスト、死すべし。#どんな凶悪犯であろうと、それはただ欲望に負けた人間でしかない。#欲に負ける人間は、恐ろしくはない。#貧乏は罪に問われませんが、思慮に欠けるのははっきりと罪です。#合理マシーン“環”。#高梨道典、いつの日かまた。#3発目も勿論読む(積読済み)。

2019/09/01

修一朗

第一弾に比べ仕事人紹介部分を省いて托鉢僧武藤がフィーチャーされた分,充実したストーリで面白かった。20年前なら今よりもネットから個人情報も流出しやすかったろうしジーニアスのような万能感あるハッカーも想像しやすい。小口誘拐の手口も「こりゃ場所と時代を選べばアリなんじゃないの?」とリアリティがあって面白かった。捕り物に使った陽動作戦は闇警察らしくて良かったけども,一方大口誘拐の方は全般に粗っぽくて面白くなかった。フジテレビで放映されるのはここまでで第3弾はWOWOWとのこと。第3弾に行く前にちょっと一休み…

2017/04/19

nobby

症候群シリーズ第2弾。今回は無口な托鉢僧 武藤のエピソード。数百万円せしめて解放という小口誘拐と一億円要求の大掛かりな事件を絡めていく様にページは進む。その一億誘拐には武藤が直接関わることになり、チームよりは実質その葛藤模様が主に描かれる。前作時に感じていた彼のスマートさでなく結構思うがままにの行動が意外だった。それでも最後はさすがのチーム登場。ジーニアスを追い詰めていく様は爽快。ただ最後の真相を知って後味悪く読了。

2016/06/07

モルク

失踪症候群の続編、症候群シリーズ第2弾。警視庁人事二課の環が率いる工作チームの中で、今回は最も謎の多い人物である托鉢僧武藤が中心であり、環をはじめその他の出番は少ない。連続する誘拐事件。警察に告げないことを条件に身代金は身の丈にあった小口金額、支払うと子供は返ってくる。そのため事件が表に出ない。巧妙にそれを操る「ジーニアス」。同時に多額の身代金を求める誘拐事件が発生。全く違うように見える二種類の誘拐事件の交差、その真相は…視点もころころ変わり目まぐるしい。展開もスピーディで楽しめた。第3弾も行きます!

2019/05/13

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