雪月夜 (双葉文庫 は 13-1)
雪月夜 (双葉文庫 は 13-1) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
本作が刊行されたのは2000年、その年奇しくも本作の舞台になっている北海道は「根室」に住んでいました。およそ17年の時を経て、これまた奇しくも根室の街で本作を再読しました。当時、馳先生のバイオレンスな作品に心酔していて、とにかく片っぱしから読み漁っていました。そんなトキに読んでいたからか、結構話はしっかり覚えていました。なかなか最近の作品にはみられないド直球でストレートなバイオレンスな作品はある意味、懐かしく感じます。読むのに体力のいる作風でしたが、たまにはこういうノワールな作品もありかもしれませんね。
2018/03/05
Tetchy
物語は至ってシンプル。東京のやくざの金を持ち逃げしたロシア女性のヒモをかつて根室で相当のワルと評されていた男が追ってくるという話。これはいわゆる成長したジャイアンとスネ夫の物語ではないか!クライマックスの極限状態の中、幸司が辿り着くある心理。忌み嫌う二人はこの上なく似ており、裕司は幸司で、幸司は裕司、裕司の物は俺の物、俺の物は裕司の物。まさにこの見方が正しかったのか。馳氏の物語の熱といい、描く内容というのは買っているので、あとはステレオタイプすぎるプロットから脱却して唸らせる新たな物語を見せてほしい。
2012/08/25
アンク(右手)
「武!」裕司
2023/04/09
なかなこ
ラストには破滅しか待っていないのに、読むのをやめられない!
2015/07/02
Carlos
ラストは馳星周の世界だった。一気に皆居なくなって最後に残るのは。。。
2013/09/15
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