母恋旅烏 (双葉文庫 お 23-3)
母恋旅烏 (双葉文庫 お 23-3) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
荻原氏の最高傑作との呼び声が高い本作ではあるが、何となく入り込むのに時間がかかった。17歳になる主人公・寛二の小学生のような語り口(これには荻原氏なりの意図があるように思えるのだが)にすんなり馴染むことができなかったが故である。しかしそれに慣れさえすればいつもの荻原氏の世界だ。「笑い」と「涙」、それこそが荻原氏の真骨頂。登場人物それぞれの幸せを願い応援しながら読みました。
2015/10/12
mura_ユル活動
これはデスね、お芝居のようでした。喜怒哀楽。人生そのもの。どっぶりとつかりました。ラスト200ページから徐々に、ラスト100ページで加速、一気読み。この歳になったから響くのかも知れません。人生色々な出来事があるけれど、されど人生は続く。続くのだから精一杯生きること。家族とは何だろう。今月のベストになりそうです。寛二君がんばれ。
2014/03/28
紫 綺
レンタル家族派遣業などというふざけたような展開から、どさ回りの大衆演劇へと、花菱一家は父・清太郎に振り回されっぱなし!コメディ仕立て、家族の成長物語。結構笑える♪
2019/09/14
GAKU
次男の寛二目線で語られる“章”が特にお気に入りでした。ニヤニヤしながら楽しく読み進めるも、最後はホロリと来てしまう。萩原さん初期の作品ですが、中々でした。
2018/12/22
りょうこ
所々笑いあり、終盤での家族の絆ありと盛りだくさんでした。前半のレンタル家族の部分は笑いっぱなしww。後半の旅芸人の辺りからはまた違った雰囲気。相変わらず荻原浩さんの作品は面白いです!
2015/03/19
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