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殺人症候群 (双葉文庫 ぬ 1-3)

殺人症候群 (双葉文庫 ぬ 1-3)

殺人症候群 (双葉文庫 ぬ 1-3)

作家
貫井徳郎
出版社
双葉社
発売日
2005-06-01
ISBN
9784575510140
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殺人症候群 (双葉文庫 ぬ 1-3) / 感想・レビュー

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ehirano1

#ついに症候群3部作の3発目。#ハナから失神KO寸前に追い込まれる(当方完読できるか暗雲立ち込める)。#先が全く読めないこの凄さは前代未聞。#「無理」「最悪」(奥田英朗)」、「OUT(桐野夏生)」、「その女アレックス(P.ルメートル)」を否が応でも思い出す。#p551で完全にKOされる。#いろいろな正義。#エンディングはこれで良し!(論理的にはこうなるハズ)。#最初から最後まで圧倒されっぱなしの充実過ぎる読書!

2019/09/01

ミカママ

いやぁ長かった・・・。面白くなかったらやめてたところだ。物語当初はとにかく登場人物が多くて、場面もくるくる変わるので、きつかった。途中そのページに確認に戻ったりしてね。残虐シーンも多いので、それが苦手な人には無理。(私は大丈夫ですが)貫井さんのミステリーにはキリスト教をからめてくることが見受けられる(そしてよく書かれている)のだけど、今回は被害者とキリスト教の救いについてちらっと触れられていた。ちなみに貫井さんご自身は信者ではないそうです。(ツイッターのお返事より)久しぶりに大作読み切って大満足。

2014/10/05

nobby

症候群シリーズ3作目。四つの視点が見事に絡まり結びつき700頁一気に読ませる見事な傑作。様々描かれる殺人の背景には、復讐・正義とは悪とは・精神症状などが垣間見れる。そして各々に守るべき存在もある。その想いは彼らにしか分かりえないが、我を忘れ常軌を逸した狂喜も正当化されてしまうのか…同時に少年法・39条が被害者にあたかも加害している事実にあらためて葛藤やるせない。最後に若者が見た姿、自分は見間違いでなく彼の姿だと信じたい。

2016/06/22

モルク

症候群シリーズ第3弾で最終章。文庫本ではあるが700ページを超える大作、しかも完成度はずば抜けて高い。未成年者や精神疾患を理由に法での裁きを受けなかった者たちに対して被害者遺族たちの依頼によって制裁を与える。加害者が法によって守られ、被害者がマスコミや世間に晒され嘲笑の的となる、こんな理不尽なことがあってたまるものか、と正義の名のもとに職業殺人者は事故に見せかけて殺害する。そこに環をリーダーとする特殊チームの倉持も関わってくる。全ての事件が繋がるとき正義とは何かを考えさせられる。とても重いが読み応えがある

2019/05/29

がたやぴん

1、2作目は序章に過ぎず3作目があってこその本シリーズ。未読の方は、単独でも楽しめますが上中下巻だと思ってもらいたい。2作目まで、キャラが薄いとか描写が雑だとか思いっきり酷評したが、3作目への布石と考えれば納得。最終巻にして著者らしい重いテーマ、驚き、後味の苦さの三拍子が揃う。引き込まれて、あっと言う間に合に読了してしまった。今回ネタバレ設定はしないが、「本シリーズはまとめて読んでこそ価値がある。」は武藤の疑心、倉持の謀反を予見させることが否めない。その為、殺し屋の実行犯以外に驚くことがなく損したかも。

2016/09/06

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