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廃屋の幽霊 (双葉文庫 ふ 17-1)

廃屋の幽霊 (双葉文庫 ふ 17-1)

廃屋の幽霊 (双葉文庫 ふ 17-1)

作家
福澤徹三
出版社
双葉社
発売日
2006-08-01
ISBN
9784575510874
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廃屋の幽霊 (双葉文庫 ふ 17-1) / 感想・レビュー

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みや

日常から幽霊が棲む非日常へと融け込んでいく怪談短編7作収録。どの作品も衝撃的に驚かせるような恐怖ではなく、じわじわと侵蝕してくるような気味悪さを持っている。そういう雰囲気は決して嫌いではないのだが、煮え切らない結末ばかりで楽しむことができなかった。ありきたりな展開が多かったように感じる。読んだ際の気分も適していなかったのかもしれない。福澤先生の小説は冴えないおじさんの印象が強く、「庭の音」の主人公も絶妙に苛立たしかった。心霊スポットとして有名なトンネルに心霊作家が取材に行く「トンネル」の雰囲気は好き。

2017/11/22

ベック

物語の主人公たちは、下地もないのに怪異に見舞われる。すべてがそうではないが、そういう話が多い。だから、恐怖は唐突に訪れる。なんか変だ。どこかおかしいぞ。でも、まさか・・・。身におぼえのないことだから、主人公たちは大きく呑まれてしまう。どうにもできない。現実の怪異は、物語に決着がつくことはない。不可解なものは不可解なまま。不可視の領域は、こちら側の人間には見ることができないのだ。氏の作品にはその雰囲気があふれている。だから気持ち悪い。しっくりこない。そういった部分では、他の追随を許さない。

2006/08/19

dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない

不自由や不満がないわけではないが、確かに彼らは日常を送っていたはずだったのに……。 あるふとした出来事をきっかけに彼らの日常は非日常に侵食され始めた。一度日常から離れてしまったが最後、もはや元に戻る道などない。夢と現実を行き来して、恐怖を体感する。この作者の本を読むのはこれで二冊目。前作の感想でものべたが、わっと驚かせる文体ではなく、じわじわと恐怖を与えてくる。まさに、怪談といった感じ。 ただ、前作と違いオチが「なん、だと(恐怖を伴う)」と、なる展開が多かった。この作者の話は好きだなぁ。

2019/03/08

黑猫

2018年9月24日読了

2018/09/24

ちょび〜

むちゃくちゃ怖いというのではなく、じわじわと気味悪くなる短編集。

2018/05/11

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