証言 (双葉文庫 ま 3-7 松本清張映画化作品集 1)
証言 (双葉文庫 ま 3-7 松本清張映画化作品集 1) / 感想・レビュー
ehirano1
表題作について。「人間の嘘には人間の嘘が復讐するのであろうか」になんか感銘を受けました。
2023/03/21
シュラフ
「証言」「内海の輪」「地方紙を買う女」「種族同盟」が収録。どれも男と女の関係から事件がおこるのだが、男女の恋物語が語られる「内海の女」が面白い。かつての義姉と偶然の再会を果たしたことから男女の仲となってしまった男と女。男の方は中年となって艶の増した女に魅かれるが、社会的身分をなげうってまでというわけではない。だが、女は本気である。今の家庭を飛び出してでも男と一緒になりたいと考えている。女の本気度におののいた男は・・・松本清張さんというのは男女の性を語るのがとてもお上手。この作品 殺人事件は余計に思える。
2015/03/01
にせものばかり
清張さんの短編はやっぱり外れなしですね。素晴らしいです。
2014/03/11
ぬこ
初、松本清張。証言と種族同盟が面白かった。特に種族同盟がすごい嫌な気持ちになって好きだった。 どの作品も、人間の汚さ、ずるさ、自分勝手さがえぐり出されてて恐かった。
2022/01/27
koji
「ケトル」松本清張特集にあった「みうらじゅんが選ぶ20冊」で未読の10冊を読むことにしました。まず本書で、①証言、②内海の輪です。短評です。「証言」は文庫で23頁の超短編ですが、起用転結できちっと「不条理の陥穽」を描ききっただけでなく、行間の膨らみが見事です。映画脚本家には至福の原作ですね。「内海の輪」は一転して中編。この映像化には頭を使ったでしょう。感想をもう一点、官能小説風の所は昭和40年代の清張先生の作風変化でしょうか。その他、「地方紙を買う女」は既読。「種族同盟」は先生お得意の「強欲と破滅」もの。
2015/11/05
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