選挙トトカルチョ (双葉文庫)
選挙トトカルチョ (双葉文庫) / 感想・レビュー
ちゃーりー
解説によると、「推理小説年間」に、1960年版から、38回連続で収録されている、とのこと。短編ミステリー作家として大御所なんですね。全く存じ上げませんでした。 選挙トトカルチョをはじめ、収録されている6編いずれも、幾重ものトリックの妙があって、非常に頭の良い作家さんなんだなと、思わずニヤリとさせられます。 ただ、全体的なストーリーのリズム、テンポについては、年配のひとが好みそうな印象を持ちました。
2023/02/12
しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?
作家・佐野洋氏の元に1通の手紙が届く。手紙の主は元警官。飼い犬の散歩中に若い女性新聞記者と知り合い、話友達となる。暫くして、「親子喧嘩が原因で、父親が家出した」という事件性の低い記事が当事者の実名入りで新聞に載る。その後、その父親は県議選でとある候補の応援演説を務める。そして新聞社内では、選挙の当選順位を予想する賭博が行なわれ…(表題作粗筋)。社会派推理小説の重鎮による短編集。表題作は作者に当てられた手紙という体裁で物語が展開。作中で被害者や被疑者の実名報道に疑問を呈するなど、社会を見る目も鋭い。
2015/07/15
昔ホンヤサン
好い人そうだと思って読み進んでいたら、あんまりよくない人で終わった…というような不思議な感じの短編小説。さらさらっと読めて、続きが気になる小説でした。
2018/01/29
とんぼ
5
2013/12/04
Teruhiro Hori
大家の逝去に伴って、図書館にて借本。表題作はオモロなかったが、他短編は森村誠一氏のようにジワジワと染みてくる面白さ。卓抜なトリックなどは出てこないが、日常のありふれた事をいかに作家という生き物が注意深く観察しているかが、よく分かる。賛否分かれるだろから推薦はしないが、旅行時の列車読書には最適。
2013/05/08
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