紅の匣子槍Ⅱ狼叫 (下) (双葉文庫)
紅の匣子槍Ⅱ狼叫 (下) (双葉文庫) / 感想・レビュー
アイゼナハ@灯れ松明の火
寂寞たる読み味。しかし、必ずしも虚しさだけが残る訳ではない不思議。『戦争といえども浪漫があってもいい』そういう気分は、きっと日本の方にしかなかったんだろうな。五族協和という美しい言葉を、単なるスローガンに堕してしまったことで失った信頼は、いまだ回復できていないという事なのかも知れない。
2011/01/21
マムみかん(*感想記入少なめです*)
ラノベっぽいカバーで、読者を限定してしまうのではないか…と惜しまれます。 迫力の戦闘シーンに手に汗握り、日本占領下の中国・満州国内の各陣営の動きに引き込まれ、魅力的な登場人物たちに感情移入しつつ一気読みできますよ! でも、退場者(=死亡者)もハンパなく、全編に寂寥感が漂います。 信念や夢、義、プライドをかけて、国と国、同胞同士が戦わなければならない戦争の愚かしさ。 哀切な戦いの果てに何が残るのか、完結編で確認したいと思います!!
2012/04/23
よしだ まさし
再読であるにもかかわらず、初読と変わらぬ面白さの一気読み。まさに、冒険活劇小説を読む喜びを思いっきり味わえる作品だ。さあ、これで新作の『竜虎(ろんふー)』に取りかかれるぞ。ヒロインの柴火にどのような運命が待ち構えているのか、楽しみだ。
2012/04/19
Zero Cool
ちょっと時間が掛かりましたが読了しました!満州を舞台にした冒険小説は初めてですが、登場人物に知っている名前が登場して「ふ~ん」って納得しながら読み進めることができました。シリーズものですから、最初から読まないと理解できない部分がありますから、シリーズの最初から読むのが良いのでしょう。ちょっと後半、勢いがなくなった感はありますが、それでも十分に楽しめました。
2013/05/02
外道皇帝
上下巻まとめて。男装の麗人・川島芳子を新たなキャラクターとして迎え、波乱万丈疾風怒濤の展開で息もつかせぬ面白さ。再読なのにこの面白さはなに?。時代に翻弄され、意図せぬ立場に立たされて他戦う登場人物たちの葛藤。面白すぎです。「竜虎」がめちゃ楽しみ。
2012/05/02
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