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ジョニー・ザ・ラビット (双葉文庫)

ジョニー・ザ・ラビット (双葉文庫)

ジョニー・ザ・ラビット (双葉文庫)

作家
東山彰良
出版社
双葉社
発売日
2011-06-16
ISBN
9784575514384
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ジョニー・ザ・ラビット (双葉文庫) / 感想・レビュー

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sin

ドゥーガル・ディクソンの『アフターマン』によると人類が死滅した後に残って進化するもののひとつにその繁殖力で兎があげられていたが、それほど彼らは無邪気にファックする。ジョニーはマフィアのペットとして飼われ、いまは探偵家業の人間かぶれの兎だ…とはいってもこれはファンタシーではない、愛や宗教が語られ、いつのまにかいっぱしの人間同士のマフィアの抗争に巻き込まれて、ひたすら元飼い主の敵討ちを企んでいる。ハードボイルドな語り口と愛玩動物でしかない兎のギャップが面白くて意外に深い物語、そして彼は悲しいほど兎…。

2017/04/13

おかむー

兎のジョニーを主人公に据えたピカレスク・ハードボイルドということでほのぼのな兎さんハードボイルド風味かと思ってたらば、どハードボイルドに兎のとんちんかんな哀愁と予想外。『もっとがんばりましょう』。暗殺されたマフィアのボスのペットだった探偵のジョニー、男の生きざまと兎の本能の狭間に漂い苦悩の果てにたどり着く答えは…。とまああらすじからしたら面白そうなのだけど、男思考と兎思考が入り混じって悪い意味で哲学的ファンタジックというか支離滅裂というか、ちゃんと読んだことないけど本格ハードボイルドってこういうモノか?

2015/03/18

Carlos

ハードボイルドな兎が主人公の物語。前半は読みやすく後半は読ませる感じ。

2022/07/23

アイゼナハ@灯れ松明の火

ジョニー・ザ・ラビット!! お前さん、イカレてるけどサイコーにイカしてたぜ…兎だけどさ。かってマフィアのドンに飼われていた兎の私立探偵が主人公のハードボイルドコメディ。でも、コメディと片付けてしまうには何やら切ないぜ。華やかなカンツォーネよりはブルースが似合う感じかな。終盤のラッキーボーイとのコンビは結構お似合いだったのにね。『悲しいのは、俺たちの道はけっして相容れないってこと。だけど、それも仕方がない。どうあってもケジメだけはつけなきゃならない。男とはそうしたものだ』いや、、、兎だけどな。

2011/07/23

momi

子供の頃に読んだ童話の世界のような雰囲気があるのだけど、ハードボイルドな作品!!本屋さんで目に付いて手に取った作品だけど、想像してたものとは、全く違う話でした!なんと主人公が「ウサギ」兎の世界が描かれています!マフィアのドンに飼われていた兎が探偵事務所を構え、そこに行方不明の捜索依頼が舞い込んできた。単純なウサギ探しかと思っていたら思わぬ展開に…!ウサギ目線で書かれた作品でワイルドな兎ってことは良く分かるのだけど、話がごちゃごちゃして分かりにくく好みの作品ではありませんでした…。

2015/04/02

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