禁煙小説 (双葉文庫)
禁煙小説 (双葉文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
またしても垣谷さんのリーダビリティーにがっつり飲み込まれた。昨今の喫煙者への風当たり(東京オリンピックへ向け、今後一層加速されると思われ)、禁煙の苦しみ、そして辞めた側からの寝返り嫌煙などなど。垣谷さんの魅力はなんと言っても人物&情況描写であると信じるが、ここでも遺憾なく実力を発揮、読者はあっという間に主人公といっしょに手に汗を握らされてしまう。喫煙関係者だけに読ませるのが、惜しい作品である。
2019/04/07
相田うえお
★★★☆☆18016 喫煙者なら「そうそう!だよねぇ〜」非喫煙者なら「へぇ〜そうなんだぁ〜」となるようなタイトル通りの話。本作品のひとコマみたいな事って当方もよくあります。家でカレー食べると「あら?ご飯だけ余った!」と、ルーを追加するんですが、今度はルーが余ってご飯を追加という無限ループ〜!皆さんはありませんか?だから当方は、ぐちゃぐちゃに混ぜると具とご飯の割合が均一化できる丼物が好き!カレーだって混ぜればいいじゃないかって?ちっちっ!ドンブリという器は他の方からぐちゃぐちゃにしても中が見えないのがミソ。
2018/02/24
いつでも母さん
二十歳を過ぎ、かっこよく見えて3年位喫煙者だった。かっこよく見えたのは煙草の所為じゃなく、その方自身がかっこよかったんだ。私は形だけ・・自然に止められたあの頃をちょっと思い出した。今は愛煙家には肩身が狭い世の中になっただろう。友はまだ禁煙出来ない。1000円になったら止めるとは言ってるが(笑)肺気腫になった姑が反面教師にと孫に姿を見せるのは痛々しかったが、確かにこれは禁煙小説。面白く一気に読了だった。
2017/07/05
じいじ
絵本作家の夫、高1の娘と暮らすOL妻の主人公・早和子の「禁煙奮闘記」は、涙が出るほど面白いです。ストーリーもいい、垣谷美雨の筆が冴えわたっています。タバコ呑みの心の裡を、これ程に詳しく描写できるのは、彼女がヘビースモーカーなのか、丁寧な取材力によるものなのか、興味が湧きます。これから禁煙を目指したい人は言うに及ばず、タバコから離れられない愛煙家の方々にも楽しめる、垣谷美雨の快作の一冊だと思います。
2019/03/05
抹茶モナカ
喫煙者なら、大いに共感出来る筈。禁煙開始から3週間経過した時点で、禁煙本以外の禁煙関連の書物に触れようと、読んでみた。禁煙中に読むと煙草が吸いたくなるかもしれない。主人公の禁煙が開始された辺りから成功まで、カタルシスがあるでもなく。背伸びして、大人になるために、煙草を吸った世代には、共感出来る喫煙開始の動機は書かれているが。
2014/01/12
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