新装版 恐怖配達人 (双葉文庫)
新装版 恐怖配達人 (双葉文庫) / 感想・レビュー
アッシュ姉
再読のつもりが初読みで一層楽しめた。小池さんのミステリー短編は読み尽くしたと思っていたので嬉しい勘違い。出会ったが最後、恐怖配達人からは逃れられない。一時の気の迷いや感情の揺らぎが取り返しのつかない事態を招く。身から出た錆もあれば、自業自得というにはあまりにも大きすぎる代償に同情してしまうケースも。失ってはじめて退屈な暮らしがかけがえのない日常だったと気づく。どれも怖くて面白かったなか、「老後の楽しみ」「団地」が印象的。《611-701》
2020/12/22
Satomi
小池真理子さんの短編サスペンス!!発行は1990年、私世代にはいい感じに懐かしい時代を感じさせてくれる♪霊的な怖さナシ!!グロさもエグさもナシ!!主人公はごくごく普通の人達。ちょっとしたいたずら心や現実から逃げ出したいとう願望からゾッとするようなエンディングへ導かれていく…。誰もが陥る甘い罠^^;すこぶる後味が悪い…けどこれはクセになる~♪
2016/03/23
鈴
6日ぶりの小説読了。いかにこの1週間がバタバタだったかが自分でもよくわかる。久々の小池さん、短編集。わぁー怖いー。最初の話からドキドキさせられちゃう。いろんな怖いパターンがあるけど、家族や自分が死んでしまう恐怖に比べたら、犯罪者になっちゃう怖さのほうがまだマシな気もする。生きてればやり直しがきくと思うから。…と、真面目に語ったりする。
2018/03/17
優花 🍯モグモグ
短編に出てくる主人公たちは【自業自得】で、幸せな生活から一気に奈落の底へと落ちていく。心の隙間に入り込んだ魔は一瞬のうちに全てを失っていく様はゾッとします。平々凡々の人生が一番で、何より私の人生は平凡すぎる生活が合っている気がします。
2016/01/31
mr.lupin
小池真理子さんの著書三冊目読了。六編からなる短編集。どの作品も普通の生活から最後に恐怖のドン底へ落ち込んでしまうと言うような作品ばかりで、良い意味で後味がメッチャ悪く楽しむ事ができた。秀逸だったのは「梁のある部屋」と「老後の楽しみ」 どの作品もこんなはずじゃなかったのに… そんな心の声がずっとリフレインしているものばかりでゾワゾワと恐怖を感じつつも満足できる作品だった。☆☆☆☆☆
2020/10/04
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