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日本のセックス (双葉文庫)

日本のセックス (双葉文庫)

日本のセックス (双葉文庫)

作家
樋口毅宏
出版社
双葉社
発売日
2012-11-15
ISBN
9784575515350
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日本のセックス (双葉文庫) / 感想・レビュー

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Shoji

桑田佳祐さんの書く詞は卑猥で猥雑で下劣なものが大変多い。 あるいはステージ演出では露骨に「性」を強調する。 なのに彼は老若男女を惹きこみ、コンサートチケットは取れない。超人気者だ。紫綬褒章まで受けている。 嫌悪どころか陶酔さえする。 この本はそんな小説。しかも社会風刺に満ちている。個人的にはお勧めの一冊だな。 ところで、物語に出てくる悪徳代議士の名前が「喜朗」、喜朗の子とあわせてヒールに書かれています。それ以上をここで書くのはきっとまずい。だが、作者はもっと露骨に書いています。アナーキーだなあ。

2016/07/27

Vakira

定員オーバーの難破船。このままでは沈没。そこで海に飛び込む勇者を募る。フランス人の場合「紳士諸君、これは名誉たることだ」 、ドイツ人の場合「諸君、これは規則だ」、日本人の場合「皆さん 他の人たちもやってますよ~」他人の眼が気になる。これが日本の国民性。しかし 何この題名、ガチすぎ、センスないやん。セックスに他人のやり方が気になる?そんな話ではありません。日本には裁判員制度は向かないって事。そうなの。セックスに纏わる変態話かと思いきや中盤から法廷物、やがてミステリー、真犯人は・・・となる。

2020/08/26

アマニョッキ

前半は「こりゃやばい、耐えられるかな?」と思うほどの怒涛のエログロ描写が続きます。耐性あると思っていた私でも怯むほどでしたので、モラルある方にはなかなかお薦めしにくい。ですが、そこを乗り越え読み進めていくとミステリーと法廷劇と愛の物語が待っています。レビューが非常に難しいのですが、樋口さんにしか書けない小説だと思うし、樋口さんのように今の日本にアレをぶっかけてめちゃめちゃにしてやりたい!と思っている人達は少なからずいるわけで、だからやっぱりこの小説は必要悪だと思います。私もカタルシス感じちゃったしな(続)

2017/09/29

さらば火野正平・寺

樋口毅宏物凄い。悪辣な描写や残酷な場面が多く、しばしばこの小説が漫画じゃなくて良かったと思わされる。しかし面白い。読むのを止められない。愛子がマサトに逆襲されるシーンは酸鼻ながらもカタルシスを感じた。エロスやトラウマを崇高なものの様に語る事はしゃらくさいと思う私には、宴の崩壊やマニアの末路には頷く事頻り。性に関してはやはり女性は弱者かも知れない。だってこの本にある通り、男はみんなマニアだもの。

2012/11/27

佐久間なす

スワッピングを繰り返す夫婦のエロティックでバイオレンスな官能小説なのかと思いきや、はらはらどきどきするリーガル・サスペンスに少しずつ変わっていくのが予想外でよかったです。 官能小説な部分とミステリーな部分が上手い具合に混ざり合っていてとても面白かったです。 “青春の終わりとは好きなバンドが解散することである”は容子と同じく私も名言だと思いました。これからも私の青春がずっと続いていきますように。

2013/01/02

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