挑発―越境捜査― (双葉文庫)
挑発―越境捜査― (双葉文庫) / 感想・レビュー
はつばあば
庶民のネコババなんて微々たるものだが、前回は警察の大盤振る舞いのようなネコババ。今回の我らが警察はパチンコ業界との癒着。眉唾の出来事ならいいのだが実際、警察に警察を取り締まる警察が無い。財界政界と同じくトカゲの尻尾切りがあるだけ。悪徳警官とまでは云わないが宮野の交友関係とキャラ、福富の純なるヤクザ??、井上もちょろちょろと先輩の仲間入り、韮沢さんの警察官魂が三好さんにも火をつけた。最後にちょろっと登場の梶木さん、かっこよかったです。十億円をユニセフに寄付!いいですねぇ。普通に暮らせるのが一番!ねぇ宮野
2017/04/26
坂城 弥生
パチンコ業界のトップって警察なんだ。というの初めて知った。しかも天下り先の温床…なんか呆れてものも言えない気分。でも芋づる式に粛正されたのは痛快だった。
2019/06/27
ito
越境操作シリーズ2作目。警視庁と神奈川県警の確執に視点を置き、東京と神奈川の縄張りを越境しながら、捜査が進む。本書の特徴は事件を追う一方で、その背景にある警察組織との癒着や巨大な利権への憤りや正義感ゆえに警察官の立場を越境してしまうところにある。多摩川河川敷のホームレス殺人事件を発端にパチンコ業界と警察組織にある大きな利権とつながりを暴く。不良刑事やヤクザと協力して捜査を進める鷺沼の矜持と罪悪感に共感する。巨大組織の闇と事件の全体像が明らかになっても決め手が見えず、どうなるかと思った。ラストがあっけない。
2019/02/19
海の仙人
越境捜査2作目。迷宮入り殺人事件の裏に隠されたパチンコ業界と警察との癒着を暴く物語。鷺沼たち警視庁刑事と神奈川県警刑事にヤクザも絡んで火サス的な展開で面白かった。もっとクセのある登場人物が欲しいところ。
2019/05/06
reo
7年前二子玉川駅近くの多摩川河川敷の段ボール小屋から他殺体が見つかり、被害者は電子機器メーカーのオーナー鹿沼行夫と判明した。犯人はその小屋の持ち主川端久敏だと目され逮捕されたが、運動時間の隙を見つけ玉川警察署の屋上から飛び降りて死亡した。その後新事実が見つかり、川端は無実とわかる。パチンコパチスロのドン飛田不二雄と川端、鹿沼との関係は…。さらに彼が握っている警察人脈対甚だ頼んないタクスフォース、鷺沼、井上、三好係長、宮野、ヤクザの福富らが絡みながら裏ROMの仕組みを解き明かしてゆく。長いだけだったハア…。
2019/11/17
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