駅にいた蛸 (双葉文庫)
駅にいた蛸 (双葉文庫) / 感想・レビュー
ぜんこう
6編の短編集。 どの話の主人公もたぶん僕と同じくらいの年齢設定でしょうか…もしかして作者もそれくらいの時だったのか? この設定のせいか、あまり明るい未来が開けるようなオチではなく、読んだ後疲れてしまった。 既読だった最後の「真昼の断層」が一番面白かったかな。
2016/05/22
渡邊利道
93年刊行の異世界もの短編集の文庫化。どろどろと暗い初老の情念とでもいった感じの作品が並んでいる。淡々とした軽いタッチで書かれているのだが重く陰鬱な読後感がずっしりくる。
2018/02/14
ひさか
短編6編。いずれも、ある年代を超えたところで経験する価値観の転換と偏執症めいた所作をテーマにしたお話であるようです。上手く書いてあって、こういうことは確かにあるなぁと率直に共感できました。
2013/07/07
びぎR
『作者の分身とも思える主人公が漠然と不安を抱く』というような6つの短編。不安の内容は私もわからないでもないけど「考えすぎじゃね?」というのが正直なところ。このくらい繊細じゃないと物書きは務まらないのかな? 書かれた時代が違うと思われる最後の「真昼の断層」はSFチックで面白かった。中に出てくる「自分の本」にモデルがあるのなら、そっちを読んでみたい。
2018/05/30
けんこう
△
2014/07/27
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