KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

隣人 (双葉文庫)

隣人 (双葉文庫)

隣人 (双葉文庫)

作家
永井するみ
出版社
双葉社
発売日
2013-08-08
ISBN
9784575516043
amazonで購入する Kindle版を購入する

隣人 (双葉文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ミカママ

イヤミス部類に入るのかな。中には似たようなプロットもあってあまり期待せずに読み進めたが、ときどきゾクッとするような表現を見つけてほくそ笑む。『雪模様』の主人公・紀和。そうそう、女性はそうであるべき。知らぬはオトコばかりなり(笑)

2019/10/02

さてさて

男と女の関係は、どれだけ長く一緒にいても分かり合えない部分が出てきてしまいます。この作品の登場人物たちは、そんな中に不満を密かに募らせていきました。そして、そんな感情が抑えきれなくなった瞬間、時計の針を無理に進める事象が発生します。しかし、そんな風に感情に任せて時計の針を動かす先の未来は必ずしも光り輝くものではありません。この作品では、そんな風に、無理に時計の針を進めようとした結果の先の未来を絶妙なイヤミスで見せていただきました。そう、”イヤミスを楽しむ”、とは何かをお教えていただいた、そんな作品でした。

2021/10/11

M

雰囲気ミステリー。6篇のいずれにもそこはかとない気品と色香が感じられて心地良く読めた。設定やストーリーは少し不自然だったり軽くゾクッとしたり。それでもなにかフィーリングの合う作品で、清涼な読後感。

2016/12/24

じいじ

小説推理新人賞を獲った表題作を含むサスペンス6作短篇集。ストーリーがイマイチ、オチが途中で読めてしまう私の好みに合わない作品が2作ほどあったが、面白く楽しませてもらった。女の怖さをしみじみと味わいました。今は亡きこの作家さん、女・男それぞれの心情描写が核心を衝いていて巧いです。個人的には【雪模様】が好きだ、面白かった。妹に恋人(妻あり子供なし)を横取りされた女の揺れ動く心うちが切ないが、頼もしく感じた。つぎの永井作品は、長編の『欲しい』を用意しました。

2019/05/20

アッシュ姉

気になってた作家さんの気になる装丁。可愛い猫ちゃんに一目惚れして即購入。ビターな結末が待ち受けているサスペンス短編集。ひそやかな恐怖がじわりと忍び寄ってくる感じ。ぞくぞくする刺激を求めていたので、ちと物足りない。もっと毒を効かせたブラックなオチでもよかった。6編のうち「隣人」「洗足の家」がお気に入り。読みやすい文体でさらっと楽しめ、短いなかでも綺麗にまとまっていたので、他作品も読んでみたい。

2016/09/08

感想・レビューをもっと見る