キャッチャー・イン・ザ・トイレット! (双葉文庫)
キャッチャー・イン・ザ・トイレット! (双葉文庫) / 感想・レビュー
星野流人
かつてインターネット上で一世を風靡したネット小説「オナニーマスター黒沢」の文庫版である。私自身読んだのは漫画版のみで、しかもそれ自体けっこう前のことだったため、新鮮な気持ちでこうして文章作品を読むことができた。テーマこそ『オナニー』というギャグみたいなものなのだけれど、その中身は非常に優秀な青春小説だったといえよう。世の中に見切りをつけていた少年が、どのような心境の変化を辿り、世界を受け入れ直すのか。初めて人を愛し、だからこそ傷つき、狼狽え、けれど最後には本当のことに気づき、悔い改める。
2013/12/22
Nobuko Hashimoto
学生のおすすめの一冊。でなければ手に取ることはまずなかった本(笑)。この本を選んだ学生がとても読ませる書評を書いたので、彼が薦めるならと読んでみたら、原稿の締め切り目前にも関わらず一気読みしてしまった。^^; はじめは中3男子の妄想爆発に笑えるけど、そのうち胸が苦しくなる青春もの。文章はけっこう好きかも。でもまあ、、、女性のなかには本気で嫌悪感持つ人もいると思うのでおすすめはしません。^^;
2015/08/24
Yobata
隠れて女子トイレで自慰をすることが日課の黒沢だったが、クラスメイトの女子にバレてしまう。彼女はクラスでいじめに遭っていて、復讐のために黒沢に取引を持ちかける…。出だしからオナニーしまくりと結構ストレートに下ネタが続き最初はお下劣っぽさが否めなかったけど、北原といういじめられている女子にバレ,復讐計画が始まってからは、陰湿さが多い一般的なものではないけど爽やかさが所々滲む青春小説…いや性春小説だったなwオナニーが趣味な黒沢は北原にバレ、北原の復讐に加担するも北原の幼稚な動機についていけず。その間に滝川に→
2015/03/05
sskitto0504
お気に入りの方が読んでいて、面白そうだったので購入。表紙の時点でオナマスの人が何か書いたのかと思ったらそのままでした。最初にWEBで読んだときのまさかこんな風になっていく漫画とはとの感動を思い出し、なかなか懐かしく、面白く読めました。確かに自慰行為からの物語なので人は選ぶと思いますが、いい作品だなぁと思います。
2015/03/06
nemuro
初遭遇の作家。ふむふむ、こんな切り口の青春小説がありましたかぁ。たしかに、どこのクラスにも必ずいた感じのキャラクター設定も良かったデス。で、個人的には、北原綾をいじめていた二人組の一人「須川麻衣子」が案外お気に入り。
2013/11/10
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