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ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)

ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)

ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)

作家
高田郁
出版社
双葉社
発売日
2013-11-14
ISBN
9784575516302
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ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

漫画の原作を小説化した、鉄道を通した優しく時には切ない短編集!どの短編も好きですね!どの短編も再読したくなるのは元々、漫画の原作だからなのかなと思います(^^)『車窓家族』を読んだら、物語の内容は違うけど有川浩さんの『阪急電車』を読みたくなったのは、俺だけか…(笑)『お弁当ふたつ』、『晩夏光』は泣けました(^^;)再読すること間違いなしです!!(^^)BGMにはカラーボトル『MESSAGE IN A BOTTLE』がいいかな(^^;)

2016/04/15

zero1

生きることはみっともない?「みをつくし」の高田による、珠玉の短編集。「お弁当ふたつ」は実際にありそうな話。「車窓家族」は「阪急電車」(有川)の逆バージョンと言えばいいか。「ムシヤシナイ」は祖父と追い詰められた孫の関係。09年都立高校入試に出た「永代橋」(橋本紡)を思い出す秀作。表題作と「返信」、「雨を聴く午後」と「あなたへの伝言」は話がつながっている。厳しい現実を描いているが、高田らしく救いがある。「時代小説の人」と思われがちな高田だが、選ばれた言葉による優れた物語は時代を超越する!読む価値あり!の一冊。

2019/05/31

Yunemo

何となくありそうながら、現実には難しいエピソード。著者自身があとがきで記しているように、生きにくい時代、でも遠い遠い先にある幸福を信じていたい、確かに、一つ一つの物語が謳っています。どれもが何とも言えない感動を湧き起こさせてくれます。「お弁当ふたつ」の夫婦のお互いの思いやりが、胸の奥底に伝わってきます。静かに静かに胸に沁みわたってきます。この感情をどうやって伝えたらいいのでしょう。実際に本作品を目にしないと難しいのでしょうね。本作品を通して、改めて、人間っていいよね、生きることっていいよね、実感です。

2013/12/03

た〜

【心理描写型】鉄道がテーマというわけではなく、鉄道が舞台とも限らないけれどちょっと鉄道が関わった短編連作。かつて漫画原作として書かれた作品を小説化した作品とのこと。さすがに登場人物の心理描写は秀逸。個人的には「車窓家族」が好き。短編なのにさらに短編連作、それでいてちっとも薄くないとか凄すぎだろ。

2013/11/20

あすなろ

軌道春秋、悲喜交々。極めて簡潔な感想を求められればこの通り。列車は、様々な線路を、様々な人生のシーンを載せ、または情景を投射し走る。高田さん自身がセレクトした、過去の短編達は、哀しみ多く含んだセレクトである。ゴールデンウィークの谷間、通勤の気怠さの中に読むには最適な短編達であった。しかし、軌道春秋というサブタイトルはイイですね。言い得て妙。とても気に入った言葉です。

2015/04/30

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