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どんでん返し (双葉文庫)

どんでん返し (双葉文庫)

どんでん返し (双葉文庫)

作家
笹沢左保
出版社
双葉社
発売日
2014-02-13
ISBN
9784575516517
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どんでん返し (双葉文庫) / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

各話登場人物は二人だけ。会話だけで成立する物語。このまま舞台の台本として使えそう。探偵スルースという映画を思い出した。ごく普通の会話が徐々に怪しい駆け引きとなり真実が顕になる。ただどこまでをどんでん返しと云うのか悩むところではあるが、この緊張感と展開の妙はさすが昭和を代表する文豪だと思う。それぞれの話に既視感があるのも特徴的。例えば「演技者」はどこか死刑台のエレベーターを「霧」は陽のあたる場所を連想させる。一番のお気に入りは「酒乱」のラスト。お茶をしつこくすすめる奥方に背筋が凍る(笑)

2016/12/18

ゆきちん

初読みさん。登場人物2名の会話で進んでいく短編が6つ。男女、あ親子のもあったか。うん。どんでん返しだね。でも、慣れてしまっている身としては…まぁ、こんなもんか。会話文だけで成立してるのは珍しいな、と思ったよ。

2017/09/16

とも

全編会話だけから成り立つ物語集。子気味良くスラスラと頁が進む。会話だけやのに背景や人物像まで鮮明にイメージできるのは書き手の筆力からくるものか。どんでん返しが話の後半に来ると1話目で学習し、2話目以降はひっくり返されない様に用心しながら読んだんやけどなぁ。オチが読めたんは「演技者」のみ。追い込まれた男が妻の殺害を決意する「霧」が個人的には好み。 多くの著書を残されている様なので、追っかけさせて頂きます。

2021/05/14

しょーくん@本棚再編中

★★★★★★☆☆☆☆全ての話が会話で成り立っているミステリー短編集。帯で謳ってるほどの衝撃はないですし、物足りなさは感じますが、サラッと読めるミステリーで、それなりに楽しめました。ハードルは上げずに、暇潰しの一冊にはいいかと思います。案外、ドラマ化はあってもいいかなぁ。

2014/04/23

まぁし

お恥ずかしいですが、名前の響きから女性だと思ってました💦 全編会話だけで構成された6篇の短編です。仕掛けた側が嵌めらていた、または墓穴を掘ったりする展開が小気味よくサクサク読めました。派手な演出や場面展開がない、淡々と進むなかにも引き込まれていくのは、状況説明を会話の中でくどくならないように上手く説明しているからだと思います。結構前に書かれたとは思えない、現在でも違和感なく読めることに驚きです。

2020/01/10

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