夢玄館へようこそ (双葉文庫)
夢玄館へようこそ (双葉文庫) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
しっかりとミステリだった。話が移り変わっていくにしたがい、「ミステリっぽい普通小説」のような気もしていたのだが。伯母の代理。最初は腰掛けのつもりだったのかもしれないが、最後は予想通り、小説として収まるところに収まった。しかし夢玄館の人々の自分勝手は、芸術家で、夢を追っていても、やはりついていけないし、ヒロインに同情してしまう。きびしい人間模様だ。
2019/11/23
hnzwd
病気で入院した伯母の代理として、古いアパートを改装したショッピングモール?の管理人になった主人公と、主人公と住人達の周りで起きる事件。読後感が悪い訳では無いんですが、主人公&住人のダメダメな感じに若干食傷気味になってしまい。。感動が薄れたかな。話としても大きな謎があるわけでもなく、ちょっと残念。もう少し、、もう少しなにか捻りとか、感動とかが欲しかったかも。
2015/04/21
那由多
古いアパートを改装したショッピングモールで起きる事件を、管理人代理の花ちゃんこと花純が巻き込まれては解決していく。ショップオーナーが一部を除き難ありな癖強ばかりで嫌気が差すが、そこが本作の肝になっていて花ちゃんとの対比にもなっている。オーナー連中も客たちも困ったちゃん揃いでうんざりしてしまうが、どんどん読んでしまった。
2022/04/18
ひつじ
夢って言われると、なんだか叶わないかもしれないけどいつかやりとげてみたいこと、なんてことをつい、思ってしまうわたしだが、気がついた。夢って、やりたいことでいいんだ。理由はなんでもいい。やりたいことがあって、それをやる。それだけなんだなって、ふとだけど、強く、気がついたんだな。
2015/08/13
カノコ
初めて読む作家さん。アパートを改装し、ショッピングモールになった「夢玄館」。自分の夢を追い求めるショップオーナーたちと、代理管理人の主人公。オーナーたちはみな曲者揃いで、夢のために、といえば聞こえは良いが、みんな傲慢である。「夢のために」という免罪符があれば何でも許されると思っている、という花純の気持ちは、私にもよく理解できる。後味もそこまで良いわけではなく、平和的な日常物なのか、イヤミスなのか、どっちつかずの印象。登場人物の誰にも感情移入できず…。
2016/03/27
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