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暗黒女子 (双葉文庫)

暗黒女子 (双葉文庫)

暗黒女子 (双葉文庫)

作家
秋吉理香子
出版社
双葉社
発売日
2016-06-16
ISBN
9784575518955
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暗黒女子 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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風眠

ゴシック様式の修道院だった名門女子校、選ばれた生徒だけが入会できる文学サークル。極上のスイーツと香り高い紅茶、アンティークの調度品、シャンデリア。この非日常感満載の舞台設定の中で、サークル定例朗読会での闇鍋。このミスマッチさが、あの結末には必要だったのかと分かった瞬間、作者の発想力におののく。美しく頭脳明晰だった少女の謎の死を巡り、暗闇の中でメンバーひとりひとりが創作した小説を読み上げる。選ばれる優越、握られる秘密、嘘をついているのは誰か?裏切りの向こうにある絶望と復讐。本当に真っ黒なのは、さてだぁれ?

2017/07/01

三代目 びあだいまおう

ミッション系女子高で死体が。死んだのは学園経営者の娘で校内でも羨望の眼差しを独り占めにするほどの美しく優しい女生徒いつみ。自殺なのか他殺なのか?いつみが会長をしていた文学サークルの面々が集められ、恒例の闇鍋会でメンバーがいつみの死の真相を語る。小説朗読スタイルで語られる真相は、語り手それぞれで犯人も異なり人間関係にも微妙な違和感が!とても推理ができない展開は設定の勝利でしょう。かえって頭を使うのを止めた分、すいすい読める。女子だけの集団の見栄や派閥心理、虚飾や裏切りなど、真相はまさにイヤミスでした‼️🙇

2019/10/14

NADIA

表紙のイメージからエコエコアザラクを思い出す。黒魔術のサバト的な雰囲気プンプンの闇鍋会。美しい女生徒たち。それぞれが短編小説(一応ノンフィクション小説ということになっている?)を読み上げるというのはオリジナルだと思うけど、それでも予想していたストーリー展開で意外性は少なかった。ただ、最後の最後で今回の闇鍋の意味が深みを増した。エコエコアザラクよりも某人気小説での読書サークル「バベルの会」のイメージが強くなった。

2017/04/16

カメ吉

予想通りの展開で最終的な犯人も予想通りでした。もう少し意外な展開を期待してたので少し肩透かしでした。お嬢様女子高校が舞台なのでその言葉使いがわざとらし過ぎて馴染めなかったのもあるのかなと思う。陰湿な雰囲気も読後感を損なった作品でした。

2017/04/05

ちょこまーぶる

読後の一言は「怖っ!!」と比較的大声で呟いた一冊でした。誰もがそう思うと思いますよ。名門女子高の文学サークルの話なんですが、誰を信じて良いのか?誰の短編小説を信じればよいのか?とにかく人間不信に陥れるためのサークルの様で、何一つとして彼女たちの行動に正しさを感じないという寂しい状況を感じながら読んでいました。そして、その中でも現会長の小百合の仕掛けた黒い結末に達した時の自分自身が感じた何とも言えない憎悪感を強く引き出された感じがしましたね。実は映画も見たんですが、原作の方が恐怖感が強く感じましたね。

2018/05/02

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