悪人海岸探偵局 新装版 (双葉文庫)
悪人海岸探偵局 新装版 (双葉文庫) / 感想・レビュー
しんたろー
大沢さん『新宿鮫』以前の作品に興味があって手に取った…『バッドガイビーチ』を縄張りにする探偵・木須志郎が失踪人捜索、殺人事件、幽霊騒動などの事件を解決する連作短編は、80年代が色鮮やかに描かれ「ポップ・ハードボイルド」って感じで軽快だけどチョッとホロ苦い。強きを挫き弱きを助ける志郎はヒーローなのに、今ならおやじギャグと言われそうな気障な台詞を連発し、美女たちが登場して軽い濡れ場があるのもオジサン好み。松田優作さんの名作テレビドラマ『探偵物語』を思い出した。B級邦画を突っ込みながら観る感覚で楽しめる娯楽作。
2021/07/02
chiru
「新宿鮫」以前に書かれた本作はレトロでポップでカッコいい色褪せない逸品でした!失踪、殺人、殺し屋、幽霊…数々の事件を解決する探偵兼バッドガイビーチのヒーロー「木須志郎」。愛車フェアレディZを乗り回し、悪いヤツには滅法強く、お色気と情にはとことんもろいナイスガイ👍キザなセリフの無駄遣いにクスクス笑いが止まらない🤣「金はないけど人脈豊富」を売りに探偵が胸のすく活躍を見せてくれる😎🚬深刻さが1mmもないハードボイルド🔫😎面白かった!! ★4
2021/06/16
10$の恋
30年程前の作品だが、ライトなハードボイルドは色褪せることなく心にビートを刻ませる♪なんせ愛車がフェアレディときたもんだ。そして語りがキザだねぇ~、探偵の木須志郎クン!。組や華僑や警察にも顔が効く彼、チャラいがめっぽう強いぜ。彼が本拠地とする通称悪人海岸のビーチとシティは若さ溢れる不夜城って感じ。その分トラブルも付き物だ。失踪、殺人、殺し屋、幽霊etc、顔の広さと行動力で調査開始、ワイルドに解決していく。ストーリーに多少粗さはあるけど、ウィットに富んだ会話のオシャレさがオレは好き♪気に入ったぜ、ベイビー!
2020/12/28
なな
オムニバス。ハードボイルド系。結構 楽しめた。
2016/10/03
りちゃ
初版は1990年だ。悪人海岸(バッドガイビーチ)で私立探偵をやっている「キッスのシロー」こと木須志郎。読んでいて妙に小っ恥ずかしい。が、だんだんと癖になる?軽い、クサい、ええかっこしい…だが、強い。かなり軽いハードボイルド。
2017/04/22
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