デッドエンド (双葉文庫)
デッドエンド (双葉文庫) / 感想・レビュー
しんたろー
脱獄犯・笠原、追いかける公安刑事・田臥、謎の組織、三者の視点で描いたB級映画の王道と言える展開で、テンポ好く一気に読ませてくれた。渋いハードボイルド風オジサン好み『神山健介シリーズ』とはチョッと趣向を変えてサスペンス多めで楽しませてくれて嬉しい(オジサンサービスの濡れ場は少なめなのが惜しいが…笑)。笠原の娘・萌子や田臥の相棒・室井、殺し屋・cowboyなど脇役も立っているのも好み。「ご都合主義」と鼻で笑う人もいるだろうが、頭を空っぽにして楽しむには打ってつけのB級エンタメらしい作品で、シリーズを追いたい♪
2021/02/02
ナルピーチ
妻を殺害した罪で服役していた主人公が、ある目的の為に刑務所を脱獄。警察から追われ、逃げ込んだ先で出会うヒロイン役の看護婦。傷ついた主人公の治療をするうちに二人は恋仲となり、逃亡の手助けすることに…。これは王道のアクション映画さながらのストーリーやないかい!!ハードなアクションにスリル満点の逃亡劇。警察や裏社会の奴らを相手に幾度もの死線を乗り越えていくも、主人公にご都合主義な展開だらけといえばそれまで!そこは割り切って楽しめばよいのだ!エンタメ性抜群でアクション好きな人にはオススメの一冊です!
2023/10/11
ユザキ部長
ストックホルムシンドロームは必然なのであろうか。女が男の肩に手をまわし唇を重ねた瞬間に物語のスピードが加速した。わざと服役した?娘に虚偽の申告をさせたのでは?恋心を見つめる間もなく事件は一刻を争う。やがて迎える結末はヒーローを称える女心か?あわよくばもう少しヒロインにマイクを持たせたかった。そりゃ疲れるわな。
2017/07/18
takaC
笠原の千葉刑務所からの逃走経路を検証したいと思いながらR16&京葉道路をくぐるところがまだ特定できていない。しかし法的な決着はこれで良いのだろうか、この事件。
2017/05/30
タイ子
妻殺害でIQ172の無期懲役男が脱獄。まるで海外ドラマの「プリズンブレイク」を彷彿。容疑者を追跡するのは捜査2課と警察庁の公安。何を目的に脱獄したのか?なぜ公安警察が追うのか?この男は一体何者?謎を含んで読み進めさせる上手さ。逃げる男、男を追跡する公安刑事、男を警察に渡したくない得体の知れない者たち、3つの方向からストーリーは進む。父親のDNAを継いだ頭脳明晰の娘が活躍するのも面白い。ドラマではありがちな共に逃亡する女性との恋愛もありながら真相に近づいていく。公安刑事2人のキャラがいい。一気読み。
2018/08/28
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