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鏡よ、鏡 (双葉文庫)

鏡よ、鏡 (双葉文庫)

鏡よ、鏡 (双葉文庫)

作家
飛鳥井千砂
出版社
双葉社
発売日
2016-12-15
ISBN
9784575519532
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鏡よ、鏡 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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エドワード

大手化粧品会社の新入社員、正義感あふれる英理子と、世話好きの莉南。お互いを正反対と感じるが、二人とも生真面目さが共通点。ケンカに始まり腹心の友?になる過程は青春ドラマの王道のよう。製品表示の不適切さから同期生が酷い肌荒れを起こし、会社が過ちを認めない事件から、会社を許せず辞表を出す英理子、彼女を理解しながらも辞められない莉南。世の中は二人の服のように白と黒に分けられない、グレーな部分が多いのだよ。若さがまぶしすぎる。会社の実にずる賢い作戦に引き裂かれる二人、まだ終わらないぞ。五年後の再会から未来が始まる。

2017/01/17

よしのひ

『タイニー・タイニー・ハッピー』に比べたら再読回数は少ないが、こちらも飛鳥井千砂さんの好きな作品ということで再読。美容部員の莉奈と英理子は、性格や考え方が全くの正反対がゆえに、衝突もするが、その正反対だからこそ、相手に惹かれ合う。そして息がピッタリな2人に読んでいて惚れ惚れする。面白いのが2人の視点で交互に物語が展開していくが、どちらにも共感できるところ。郁弥への評価もまさに捉えどころ上手く的確に個性を書き分けられている。『タイニー・タイニー・ハッピー』だけじゃない好きな飛鳥井千砂さんの友情&お仕事小説。

2022/01/08

ひめか*

お人好しで明るいリナと、真面目でしっかり者のエリコ。美容部員として働く、性格が正反対の二人を描く。本当に大嫌いな相手だったのにお客さんへの対応で突然仲良くなり出して、その変容に驚いた。途中まではどちらかというと自分はエリコに似てるかなと思っていたが、裁判とか大袈裟に言い出してズレてると感じた。エリコからすれば良いと思ってしたことなのに、守ろうとしたはずの百合にも怒られて頼んでないと言われた場面には泣きそうになった。性格が反対だからこそ学ぶことも多いが、最後まで受け入れられないものはあるんだろうなと感じた。

2019/08/14

信兵衛

佳境に入った後の展開があっさり済まされてしまい物足りなくも思いますが、それを十分補っているのが、結末の見事さ。この結末だけで十分読んだ甲斐があるというものです。

2017/01/07

こゆび

ふたりが持つ価値観は正反対。鏡よ、鏡。その心は誰のもの。あの子といると、わたしが見える。あの子を受け入れられるように、わたしを受け入れてもらえるように、自分らしい道を行くんだね。ずっと一緒にいられる関係だけが本当なわけでも特別なわけでもない。そう感じるラストシーンに切なくなったり救われたりした。

2021/05/18

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