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犯人に告ぐ(2)(下) 闇の蜃気楼 (双葉文庫)

犯人に告ぐ(2)(下) 闇の蜃気楼 (双葉文庫)

犯人に告ぐ(2)(下) 闇の蜃気楼 (双葉文庫)

作家
雫井脩介
出版社
双葉社
発売日
2018-05-09
ISBN
9784575521092
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犯人に告ぐ(2)(下) 闇の蜃気楼 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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しんたろー

下巻は巻島らの活躍も増えて、このシリーズらしい緊迫感が高まるし、犯人側も丁寧に描いているから両者の思惑を俯瞰できて面白い。小川刑事もコメディリリーフとしてイイ味を出しているし、コンビの小石刑事「どうしましょう?」にも笑わされた。しかも、お笑いだけに終わらせずキーポイントを与えてあるのが御愛嬌で、一応の伏線が張ってあったのがニクイ。砂山兄弟に親近感を持った身としては「何とか逃げ延びてくれー」と願ったが、弟を庇う兄の結末は悪くなく、事件自体の終結も納得。第3弾は「レスティンピース」VS「震えて眠れ」が楽しみ♬

2021/05/07

イアン

★★★★★★★★★☆身代金を巡る攻防が激化する下巻。身代金強奪を目論む犯人、犯人確保に威信を掛ける警察、人質となった息子の解放を願う被害者家族。異なる3者の思惑が交錯する中、指南役の淡野が練った驚くべき秘策とは…。上巻に比べ警察側の視点が増えたものの、やはり悪党ではあるが悪人ではない砂山兄弟に感情移入してしまう。余分に思えた冒頭の詐欺シーンが深い意味を持ってラストに帰結する。まるで極上のラーメンを作るために小麦粉を練るところから始めるような丁寧な構成に、雫井脩介の神髄を見た。今夜は安らかに眠れそうもない。

2022/10/06

nobby

「レスティンピース」作戦遂行の悦に浸る彼等への一言から破滅に至るのが何とも切ない…誘拐事件の成否を分ける身代金の受け渡し、その一点に絞っての攻防は緊迫感でいっぱい!警察沙汰にならずに人質解放を願う家族と一獲千金目論む犯人達、どちらも善人故か悪事に手を染める葛藤を抱え続けるのが心に迫る。同時に互いに一歩先を読みながらの駆け引きに、一喜一憂を繰り返し心地よく翻弄された!偶然の賜物とも言える一手が追い詰めた奇跡に感嘆するばかり!ラストようやく取って付けた様に告げられた決めゼリフからリップマンとの対決はまだ続く♬

2021/08/28

小説を最初に書いた人にありがとう

10年前にシリーズ1を読み、物凄く面白かった鮮烈な記憶があり、続編を読んだ。今度もほぼ一気読み。ただ、感情移入したのが犯人側だった為、なぜか悔しい想いに。犯人は憎むべき対象にしてもらえると読みやすいな。と思う。それにしても間違いなく続編のある終わり方に期待が膨らむ。終盤の巻島のかっこよさは流石。レスティンピース

2018/06/07

まさきち

巻島シリーズの第二段階。今回対峙する犯罪は特殊詐欺とビジネスとしての成立を目論む身代金目的の誘拐。警察・被害者家族・犯人の騙し合いに加えて、犯人内部でも騙し合いも加わり、それらを前作同様の絶妙なテンポの中で楽しめた一冊。そして謎の男・淡野が不敵な言葉を残して姿をくらますラストシーンに、続編への期待をかきたてられながらの読了となりました。

2019/01/29

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