贖い(下) (双葉文庫)
贖い(下) (双葉文庫) / 感想・レビュー
キムトモ
前回読んだ「誘拐」でも星野警部は『人間は人間を信頼している』(ちょっと違うかな…)と喋ってました。それが筆者の犯罪作品の根源なのでしょう…警部と容疑者のやり取りを読んでるとまるでコロンボ警部のそれを見ているようでそういうキャラなんだなぁと満足です👍ラスト罪人を極刑にさせない台詞は警部カッコイイと思わず😢(ノ-_-)ノ~┻━┻星野警部シリーズは今後も続けて欲しいところです🙌
2019/09/19
バネ
凄い作品だった。上巻と下巻の途中までは緩慢とSTORYが進むが、ラスト、星野の畳み掛けるような詰問、それでも最後まで認ない稲葉との攻防が、手に汗握る(死語か。。)展開だった。そして何となく「いぢめ」問題絡みかとは思っていたが、その通りだった。前にも書いた気がするが、「いぢめ」は無くならないだろう。そんな厳しい現実も痛感しつつ。。
2022/01/23
森オサム
下巻読了。事件の真相に迫って行くと、何とも驚愕の動機と犯行の経緯が明かされる。こんなおぞましい犯人は、ただの恐怖でしか無い。上巻の疑問は結構解消されており、作品としては後半スピードを上げて纏まった様に思う。ただ、怖かったですね、子供を殺す理由には何が有っても共感は出来ないから。とは言え、やりきれなさも感じ、重い読後感でした。
2021/12/12
カブ
3つの殺人事件の捜査は膠着状態。事件の捜査はチームで行われている。捜査方針に基づいて、役割分担され捜査が進むが、突破口が見つからない。そんな中、別々と思われた事件が繋がっていく。想像はしていたが、その回収されていく様が圧巻。最後はページをめくる手が止まらず、読了。面白かった。
2018/09/11
yukaring
東京、埼玉、愛知と続けて起きた殺人事件。全て子供が行方不明になり、後に死体で発見される。それぞれの所轄で刑事達は調べを進めるが、計画的なのか衝動的なのか全く見えてこない犯人像。刑事たちの執念により三つの単独の捜査がひとつに結びつく時に現れる驚きの真相。途中から犯人らしき人物に白羽の矢が立つが、老獪な犯人と1人の刑事との息づまる駆け引きや心理戦の行く先を固唾をのんで見守り、また刑事達の悩みや苦しみ、被害者家族の人間模様にも引き込まれた。なんともやりきれない動機には心が痛かったが警察捜査小説の良作だと思う。
2022/11/16
感想・レビューをもっと見る