赤い刻印 (双葉文庫)
赤い刻印 (双葉文庫) / 感想・レビュー
ツン
病気や介護など、テーマがいつにも増して重い。そして羽角親子。啓子さんはクールで、菜月ちゃんは物分かりがいい。。
2021/03/27
がらくたどん
菜月ちゃんアルバム③表題作が羽角母子の物語。物置で見つけた自分の生まれた時の手形・足形と母の拇印が朱墨で押された記念アルバムを見て妙に恥ずかしい菜月ちゃんはもう中三。刑事として頑張る母には自分が知っている亡くなった祖母の他に絶縁している「生みの母」が居る事を知り・・。親指の赤い指紋が暴くもの、繋ぐもの。どちらも切なく暖かい。母子でする「夜討ち朝駆けごっこ」や護身術の練習といった触れ合いが、娘の成長と共に親子から少しずつ女同士になる準備に思えて少し寂しくとても頼もしい。併載は社会問題を扱うがやや軽い印象。
2023/09/24
はつばあば
赤い刻印・・シングルマザーで刑事、娘とは良好な関係を持っている。が産みの親と育ての親が違うけれど親族に犯罪者らしき者がいた時はどうなるんだろうと、この親子の行く末が気になって・・。その他3篇のミステリー、やっぱり老いた身にはキツイものがある。「手に手を」母はそれほど私に介護の辛さを与えず亡くなった。私も娘達に迷惑かけずに・・なんて思いながら読んだらやっぱり気分が重い。老いたらお花畑頭が一番だわ。「山奥育ちの俺のゆるり異世界生活」で大人と呼ばれようが老人と呼ばれようが幾つになっても17~8の心を持っていると
2024/08/21
くろにゃんこ
短編4作品。通勤時に少しづつ読むとわからなくなって前に戻ること何度か…抱えていることが重くて辛いです、それでも日々は進む、少しだけ変わりながら。
2019/08/02
Walhalla
長岡弘樹さんの短編集は、これまで『傍聞き』と『陽だまりの偽り』を読みましたが、それらの良さと比べると、今回は読後感があまり良いものではなく、残念ながら私が期待していた作品ではありませんでした。ですが、先の『傍聞き』とリンクしている部分もあり、そういう繋がりは嬉しいです。
2020/04/15
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