線路上の殺意 鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉 (双葉文庫)
線路上の殺意 鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉 (双葉文庫) / 感想・レビュー
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2020/12/post-5ec3fe.html ダイアのトリックは難しくなってきましたね
2020/12/28
えみ
電車は走るよ何処までも。悪意を乗せて何処までも。ミステリの巨匠たちが贈る昭和の鉄道ミステリ短編傑作集。鮎川哲也に西村京太郎、そして夏樹静子に山村美紗!なんて豪華!!一人で十分鉄道ミステリとして価値ある作品が世に出せるのに、あえてそうしないで短編を他作家さんと出せる大物感。昭和の匂いをぷんぷん漂わせながら嫌いじゃないこの作風。複雑な路線と時刻表、時間を守る日本だからこそ成立する鉄道ミステリは制限された状況下でどこまで思い通りに罪を犯す者たちを操れるかという作者にとっても挑戦・勝負の色合いが濃い気がした一冊!
2020/11/24
がらくたどん
文庫の醍醐味は単行本だとチョッピリ気が引けるややニッチなコンセプトアンソロジーと勝手に思っている。で、本作。国鉄縛りの鉄ミスアンソロジー。良くできた推理ゲームと2時間ドラマ的な娯楽性が融合した大御所作の短中編4本立て。ダンケルクの戦いに例えて始まる鮎川氏の格調高き大仰、陸空のアリバイに名警部が挑む西村氏の鉄板の安心感、車中の犯行を緊迫した不条理喜劇に仕立てた夏樹氏の冴えた筆致、最後の1文できっちり落とす山村氏の職人芸のウイット。乗り換アプリ世代で鉄ミスはちょっとという方にも「ゲーム」感覚で読んでほしい。
2021/09/09
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
2020年10月18日 初版 本屋さんで「あ、中先生の新作か」と思ったら、鉄道ミステリのアンソロジーであった。でもそうなんですよ、これなんです、時刻表を合わせてみたり、ルートを考えてみたり、新幹線使ってみたり西村京太郎先生がどっかで話していたのは「コンピューターで経路を解析できるようになったときに、時刻表トリックはやめた」といったとか。1等2等なんて私の生まれる前に終わっている。湘南電車もたまーに見かけ、郷愁をさそう。しかし大阪発東京行きの普通なんてのがあった時代があるのですねぇ。
2020/12/22
ごへいもち
山村美紗が良かった。読友さんのご紹介本
2024/03/02
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