文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩 (双葉文庫)
文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩 (双葉文庫) / 感想・レビュー
まさ
文豪怪奇コレクションの4冊目は乱歩(シリーズとしては第2作)。他の3作より現実に目の前で起こっているかのような印象です。後半に収められている『蟲』『芋虫』そして『防空壕』は特にその思いを強くした。猟奇であり悪い夢を見ているかのよう。でも魅せられてしまう妖しくも美しくもある世界なのだなぁ。最後に収録の「幽霊を語る座談会」がこれまたおもしろく読みました。
2021/11/23
翡翠
何十年めかの再読もあり、初読もあったが、これぞ乱歩!のたうち回りながら凄みを増していく、人の生き様が恐ろしくもあり、また感動を引き起こすという不思議。他の作品も再読しよ!と誓う今宵。
2022/02/19
翠埜もぐら
江戸川乱歩の推理小説はいかにも古色騒然とし過ぎていてあまり好きではないのですが、「エログロ」は大好物。と言っても戦前から戦後すぐにかけての「エログロ」は、現代の「エログロ」がハバネロなら鷹の爪程でしょうか。そして今回初めて最近評判の「押絵と旅する男」を読了。なんかかわいらしいファンタジーでした。私としてはあまり緊張がが感じられなかったのだけれど。ところで「踊る一寸法師」はエドガー・アラン・ポーの「跳び蛙」が元ネタなのかな?
2024/07/19
橘
未読は「防空壕」と対談だけでしたが、既読も何度読んでも面白いなとつくづく思いました。「白昼夢」「押絵と旅する男」「人間椅子」はずっと好き。「防空壕」、酷いものと美しいものは同時に存在する、という感じ。座談会、「お化けがいるなら見たい」というのが微笑ましかったです。
2021/07/05
だいふく
多分、ちゃんと読んだのは初めての江戸川乱歩。 以前から読んでみたかった「押絵と旅する男」が入っていて嬉しかったり、「人間椅子」のラストをやっと知ることができたり、最後の幽霊を語る座談会も興味深かった。「蟲」が凄かった。残虐でもなぜかうっとりしてしまう。まさに暗黒耽美。
2021/08/28
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