文豪怪奇コレクション 耽美と憧憬の泉鏡花〈小説篇〉 (双葉文庫)
文豪怪奇コレクション 耽美と憧憬の泉鏡花〈小説篇〉 (双葉文庫) / 感想・レビュー
優希
美しかったです。未発表の作品をおさめた短編集です。ひとつひとつの物語が幻想的なだけではなく、恐怖の旋律も感じます。妖しい世界へと誘われました。
2024/01/07
まさ
闇に灯る妖しい明かりに引き寄せられてしまう。怪異と気づきながらもその世界に身を委ねてしまう。『幻往来』や『紫障子』など、作品に登場する人物の健気な姿同様、鏡花の美しい文章に宿る魔力に浸され悶えた。これらが1冊に収まっていることで何度も読み返しやすくなるだろうな。「小説篇」となっていることに、次作アンソロジーも楽しみになる。
2021/10/10
くろばーちゃん
鏡花といえば、絵本になっている『化鳥』や、天守物語くらいしか読んでなくてまだまだ憧れの存在。このアンソロジーに載っている作品は、私には読みこなせなかった。なんとなく怪しい雰囲気は伝わるのだが、誰のセリフなのか、この場面には誰と誰がいるのかなど、わからなくなってしまって情景を思い描けなかった。"戯曲編"も積んであるので、そちらを読み、周辺の作家の作品を読んでから読み返したい。
2021/12/17
SOLVEIG
やっと読了……という感じ。好きな世界なんだけれど、かなり苦戦。難しいと言うのとはちょっと違う気がするのだけれど、「読み辛かった」というのが正直な感想。結局どういう話なのかはなんとなくわかる気はするのだけれど、文章表現、言葉(単語)の使い方等々に慣れなきゃ駄目だなと。そんな中、『尼ヶ紅』は長かったけれどついて行けた方だったかなと思う。戯曲編も積んであるので、後日そちらにも挑戦する。そして、時を置いて、本書も再読してみようと。 とはいえ、「似たようなパターンが多いかも?」という印象もどこかに。。。
2022/03/06
丹尾瀬
「高桟敷」の言い知れない不気味さ 「尼ヶ紅」の蛇と桔梗 「霰ふる」の霰の降る夜に子ども二人 思い浮かぶ情景が懐かしく感じてなんだか不思議
2022/09/25
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