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ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫)

ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫)

ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫)

作家
近藤史恵
出版社
双葉社
発売日
2022-05-12
ISBN
9784575525724
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ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『死んだ人は、もう読めない本のようだ。彼のことを知りたいと思っても、知ることができるのはほんの表層のことだけだ』と、人の死を前に自身が抱える鬱屈とした人生を思う主人公の木崎が、ハワイという独特な空気感漂う地で過ごす様が描かれるこの作品。ハワイでの日々を『ここの居心地がいいのは、停滞していられるからだ』と冷静にも語る木崎の抱えるその闇、そして「ホテル・ピーベリー」に隠されたまさかの真実に読者が驚愕する結末が描かれるこの作品。ミステリーも得意とする近藤史恵さんの真骨頂を味わうことのできる素晴らしい作品でした。

2022/05/21

ナルピーチ

ハワイ島に佇むホテルの名は『ホテル・ピーベリー』一生に一度しか宿泊を受付てくれない。そんな場所を舞台に宿泊客とオーナー夫婦による怪しげで不穏な空気に満ちた傑作ミステリー。「このホテルの客はみんな、嘘を付いている」誰がどんな嘘を付いているのか。登場人物達の人間模様を見せつつ起きる不信な事故死とその真相とは…。ミステリーとしては割とシンプルな仕組みで先の展開が読みやすい。それ以前に主人公の木崎が割とゲスい奴で共感が持てず…。旅行は思いっきり遊んで楽しむ方が断然いい。一度でいいからハワイに行ってみたい🌴🏄

2022/11/03

射手座の天使あきちゃん

ハワイ島にあるリピーターお断りの小さなホテル。いわくありげな主人公と一癖も二癖もありそうな登場人物たち。 舞台設定はパーフェクト! どんどんストーリーに惹きこまれて気づいたら一気に読了、暫し余韻に浸るとなるはずなのに… 近藤さんのお話は相変わらずリーダビリティが高いけど、なんか「ありがち」なんですよねぇ結論が <(^_^;

2022/11/13

Karl Heintz Schneider

このホテルに泊まっている5人の客のうち、2人が相次いで亡くなってしまう。ひとりはプールで溺死、もうひとりはバイクで事故死。このホテルには「なにか」ある、その秘密とは・・・読んでいるうちに、いつの間にか物語の世界に引き込まれてしまう。これぞ近藤マジック、近藤ワールド。前作がちょっと期待外れだっただけに近藤さんの魅力を存分に堪能できた。本書は5年前に出された単行本の文庫版とのこと。以前も読んだような気がしたが、それでも最後まで楽しめた。やっぱり、いいなあ近藤さんは。

2022/09/08

イアン

★★★★★★★☆☆☆ハワイを舞台とした近藤史恵の長編。日本人が経営するリピーターお断りのホテル・ピーペリー。友人に勧められて訪れた淳平だったが、宿泊客の一人がプールで溺死し…。開放的なハワイのイメージとは裏腹に、登場人物は皆腹に一物を抱えた者ばかり。それは本当に事故死だったのか。なぜリピーターを受け入れないのか。「このホテルの客はみんな、嘘をついている」という惹句が魅惑的な作品。世界の13の気候帯のうち、サバナ気候と氷雪気候を除く11の気候帯がハワイ島にあるという。この事実をいつかドヤ顔で披露してみたい。

2024/05/29

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