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涼子点景1964 (双葉文庫)

涼子点景1964 (双葉文庫)

涼子点景1964 (双葉文庫)

作家
森谷明子
出版社
双葉社
発売日
2022-07-14
ISBN
9784575525823
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涼子点景1964 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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真理そら

戦後の復興がまだ十分でない東京でオリンピックが開催されることになった。国立競技場の近くの薬局の息子・健太は「少年キング」連載のサイボーグ009に夢中だったが近所の本屋で万引きの疑いをかけられて…。というようないくつかの小さな事件を鮮やかに解決する涼子。健太の兄・幸一は小中学校の同級生だったはずの涼子の身の上の変化に不審を抱いて小野田涼子という少女の謎を追いかけ始める。あばら屋住まいだった涼子がなぜお屋敷町のお嬢様になっているのかという大きなミステリーと涼子が探偵役になる小さな事件の合わせ技を楽しめる。

2022/08/02

こばゆみ

読み終わったあとこのタイトル見ると、内容を的確に表しててカッコいいー✨ってなる!波乱万丈な人生を送る涼子を、周りの人々の視点で描いているのだけれど、章ごとにちょっとしたミステリーが組み込まれていて面白かった!特に東京オリンピックが開催された1964年に重きを置いているので、その頃の空気感も伝わってきてとても良かった(^^)

2022/08/19

YH

有吉佐和子の悪女についてのように、涼子が知恵を生かしてまだ混乱していた時代をのし上がってくる物語を期待したが、外れた。でも面白かった。涼子は悪女ではなく、真っ直ぐな少女だったけれど、そんな涼子を慈しむ道子の愛情に最後、ちょっと泣けてしまった。

2023/12/27

やなせトモロヲ

★★★★★ 昭和の空気感が懐かしかった。ミステリとしても楽しめた。

2023/02/27

れんれん

ここ2~3年の間では一番良かった!60年代のオリンピック前後の昭和の風景を各主人公から見た出来事をそれぞれ違ったその当時の世相がいろんな方面から書かれていて、この1冊で世界観が疑似体験できた満足な作品でした。朱川湊人と連動して読むとまた感慨深い。まだ、戦後復興の傷跡、経済成長の両方が同時に存在した時代。苦悩もあったがいい時代だったのではないかと思う。ぜひ、若い人に体感してもらいたい。

2023/03/05

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