憎悪の化石 日本推理作家協会賞受賞作全集 (12)
憎悪の化石 日本推理作家協会賞受賞作全集 (12) / 感想・レビュー
色々甚平
[探偵作家クラブ賞15]ちょい役でもその人の章が丸々ため登場人物が多く、そのおかげで世界観が広がる。刑事も数人の視点で進むので少しずつ真相を絞っていく展開は警察小説として期待する楽しみがある。ミステリーとしては多分読み逃しだと思うがそんな話あったっけ?と思ってしまった。話題になったことでわざわざ文章にしなくても当時の人たちはみんなわかったのかな。だが、警察が捜査していくことで少しずつ雲をつかむような状態が少しずつ崩れていく快感は楽しめた。
2016/12/05
shiaruvy
★4 [1995.05.15 初版] 高木彬光師との読み比べで再読。 「日本のクロフツ」と呼ばれるだけあって探偵役引き継ぎやアリバイ崩しなんぞは『樽』を彷彿させる。 切れあるプロット勝負でないから景色と群像もの描写で読ませ楽しませてくれる作品。 おまけの創作ノートで幻想推理作家の狩久氏の名を見た! 本年後半に引っ張り出し忘れずに読む予定。 補足:カバー折り返しの鮎川せんせいの誕生年違とるぞぉ。1914←1919の筈(俺の記憶では..)。
2013/01/06
wacky
昔のミステリらしいミステリ。「懐かしき」とか「オーソドックス」とか「王道」とかが良く似合う。
2011/03/11
えりっく
シンプル・イズ・ベスト。ストーリーは良くも悪くも平坦で、トリックもわかりやすい。動機もミステリとしては一般的な部類に入るだろう。とにかくもう『シンプル』という言葉しか出てきません。派手なトリックに食傷気味な方、わかりやすいミステリが読みたい方にオススメ。
2010/11/26
大きいこぐま
まさに正統派。読後に残るのは戦後70年も過ぎようとすると、もはや古典の域に近いのかも、それと、鬼貫警部いいですね。
2014/03/30
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