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短篇集〈3〉 阿刀田 高 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

短篇集〈3〉 阿刀田 高 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

短篇集〈3〉 阿刀田 高 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

作家
阿刀田高
連城三紀彦
日下 圭介
石沢 英太郎
戸板康二
仁木悦子
出版社
双葉社
発売日
1996-05-15
ISBN
9784575658255
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短篇集〈3〉 阿刀田 高 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) / 感想・レビュー

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ソルト佐藤

GWなので大昔にブック○FFで100円でかった積ん読本をたまたま読んでみた。思いのほか面白く。どの短篇も良い。『グリーン車の子供』は日常の謎的なものをこんな昔からとびっくり。何より空気感が風雅。『視線』なんともやるせない結論に達する小説としての面白さ。『赤い猫』『来訪者』もしっかりとつくられていて良い。『戻り川心中』は、何度読んでも、こんな話作るなんて作者おかしい(笑 『木に登る犬』『鶯を呼ぶ少年』は、どちらも動物と少年の関わるリリカルな感じが素晴らしい。二重底の真相も良い。

2019/04/30

もも

どれも読みごたえがありました。グリーン車の子供、は時代を感じず面白かったです。戻り川心中は内容は好みでないのですが、強く記憶に残る短編です。

2022/02/15

MIKETOM

タイトル通り日本推理作家協会賞の短編部門受賞作品集。すなわち短編ミステリーの傑作揃い。どれを読んでもなかなかの佳作ばかりでそこそこ満足感があった。プロットが緻密でよく練られている。これは地味に大事な部分だと思う。「グリーン車の子供」は犯罪ではなくてよくある日常の出来事からある事実を推理する。けっこう面白い。「来訪者」の上流階級の若い主婦と下層階級の中年女のどうにも埋めようのない階級差をうまく表現している。「木に登る犬」のどんでん返しもなかなか。虚しさをうまく表現している。他作品も含めて名作揃い。

2018/12/28

浅木原

「グリーン車の子供」と「戻り川心中」以外は初読。さすがの推協賞受賞作なので秀作・佳作揃いだけど、初読の中では日下圭介の「木に登る犬」「鶯を呼ぶ少年」2作に瞠目。なんだこのトリッキー極まりないプロット! 解説ではリリカルな少年ものと書かれてるけど、眼目はこの多段どんでん返し、多重解決をこの分量の中でやってることでしょ。すげえぜ。石沢英太郎「視線」と阿刀田高「来訪者」はシンプルな佳品。仁木悦子「赤い猫」は魅力的な名探偵の安楽椅子もので、この名探偵を1作で使い切ってるのが見事なような惜しいような。

2016/12/19

roku7777

珠玉だなぁ。結構再読もあるんだけどあらためて読み満足。阿刀田高、戸板康二、仁木悦子、連城三紀彦、石沢英太郎、日下圭介。仁木は流石日本のクリスティだ。

2018/07/19

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