SFの時代 日本推理作家協会賞受賞作全集 (36)
SFの時代 日本推理作家協会賞受賞作全集 (36) / 感想・レビュー
kokada_jnet
再々読。1967年、ハインラインの『宇宙の戦士』が翻訳され、石川氏の否定的なレビューをうけて『SFマガジン』の投稿欄で論争となった際の、当時のSFファンたちの投稿が紹介されている。かなりレベルの高い論争だが。なかでも「読み応えがある」と4頁もにわたり全文が紹介されているのが、静岡県在住の杉山高之名義での投稿。これはのちの翻訳家・岡部宏之氏の本名であると、今回、きづいた。他に大宮信光氏の投稿もあるが、こちらは短い内容。
2021/11/16
タケミチ
SFに対する誤解や無理解に立ち向かっていく、情熱溢れる評論集。今では日本SFの金字塔とも言われている小松左京『果しなき流れの果に』や広瀬正『マイナス・ゼロ』なんかの発表当時の評価なども知れて興味深い。推理小説界への言及も多い。
2013/05/26
Fukumoto
時評を順にまとめて読んでみると、第一世代から第二世代の登場まで案外間隔があいていて、「世代」という言葉の持つ意味合いが実感できる。
2013/03/07
いちはじめ
日本SFを黎明期から知る人の時評と作家論からなるSF評論集。元版は1977年刊なので、いわゆるSF第三世代の登場前ということもあって、今読むと物足りない部分は多いが、もう古典的な名著といっていいだろう。
2004/07/13
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