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アリスの国の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集 (42)

アリスの国の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集 (42)

アリスの国の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集 (42)

作家
辻真先
出版社
双葉社
発売日
1997-11-01
ISBN
9784575658392
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アリスの国の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集 (42) / 感想・レビュー

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あつひめ

点訳一校正完了。妄想が形にできる辻さんはすごい。言葉遊びも文字で表す辻さんはすごい。縦横斜め、ぐるぐる。本の中全体が動きがあって。最初、その世界に踏み込むまでちょっと時間を用をしたけれど、いつの間にか引き込まれてしまった。辻さんの描く不思議な空間は癖になるなぁ。

2018/11/25

たか

辻真先の遊び心を全篇に取り入れた作品。夢の中のアリスの世界では、主人公がチェシャ猫の『殺猫』事件の犯人にされ、現実世界では編集長殺人事件に巻き込まれる。 夢の中での言葉遊びや現実世界でのマンガ愛が面白い! 夢と現の皮肉な対比が上手く描かれている。C評価

2019/02/09

有理数

いやあ……傑作ですね……。これぞ職人技。漫画編集者の綿畑が夢(妄想?)の中で密室「殺猫」事件の犯人にされ、現実では漫画雑誌の編集長殺人事件に巻き込まれる。漫画業界の政治的な関係や人間関係は殺伐としていますが、コミカルでもあり読み心地は非常に楽しいです。夢の中はアリス世界に準えた言葉遊びの応酬ながら、地味に殺猫事件の解決もよい。何より! 現実世界での大胆すぎるアリバイトリックです。これを成立させるための細やかな芸が、作中の破天荒で印象的な人物たちの陰に隠れて精巧に組み立てられています。これは凄いぞ。

2017/01/23

harukawani

すばらしい!漫画誌編集に携わる綿畑克二は、夢の中で不思議の国に迷い込み、密室殺猫の容疑者にされる。一方、現実世界では、鬼上司の編集長が殺される。夢と現、二つの事件に翻弄された克二は……。夢パートは、言葉遊びと、鉄人28号やヒゲオヤジ等、マンガ世界からのカメオ出演が楽しい。現実世界でも著名漫画家が出てくるし、鬼編集長の熱いマンガ論に著者のマンガ愛が溢れている。現実パートの大トリックも素晴らしいし、夢パートの密室トリックとの関連も良い。ラストの展開には唖然となるが、夢と現の皮肉な対比が上手く描かれていて好き。

2014/10/07

ギルヲ

児童文学が好きで漫画なんぞに興味が無かったのに漫画誌編集に回された綿畑くんの夢の中と現実世界での二つの事件の話。チェシャ猫、三月兎等不思議の国のアリスのメンバーはもちろんニャロメにヒゲオヤジ、鉄人28号まで出てきてドタバタミステリかと思いきや……アリスらしい言葉遊び、なんじゃそりゃあな密室トリックも含めて、いやいや、凄かったです。驚いたし、感心しちゃいました。達人の仕事って感じがしました。面白かったです。

2024/03/14

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