日本推理作家協会賞受賞作全集 (34) (双葉文庫 お 16-1)
日本推理作家協会賞受賞作全集 (34) (双葉文庫 お 16-1) / 感想・レビュー
しろ
☆6 単純だと思われる殺人事件の公判が始まったが、菊池弁護士の粘り強さが警察や検察の見落としていた真実を掘り出していく……。一見法廷ミステリ的だが、その点に関しては大きな動きもなく、一発逆転の妙手や緊迫したサスペンス性もない。本作の本領は人間ドラマだと思う。事件を起こすにいたった背景や、関係者の思惑への想像と現実、罪を背負った時の心境、つまりは法廷が舞台である社会派ミステリといったところか。そういった意味では著者の長所が良く出た小説だったのかもしれない。
2013/06/29
さざなみ
読みたい本として長い間温めてきた本を一気に読み終えた。 読んでよかったためになり、面白い本でもあった。 主人公の名前が私と同じ、誕生日は一か月違いの同じ日という偶然も重なり、時代背景も理解ができ、古くはなったとはいえ本質は変わらない裁判制度についても 良い勉強ができた。
2015/11/09
かやは
まるでノンフィクションのような裁判小説。どうってことない事件の裁判だったはずが、公判を重ねるうちに意外な事実が浮かび上がっていくさまはまさにミステリ小説の王道。面白かったです。
2022/02/12
finewave
☆☆☆☆
2014/08/26
きりん
法廷もの。古い時代の匂いがプンプン。裁判でのやり取りが場面の大半を占めており、弁護士、検察官、裁判官の思惑が詳しすぎるくらい描写されているが、やや冗長で読み疲れる。最後はどんでん返しを期待したが...
2022/10/12
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