鎮魂歌 不夜城II-日本推理作家協会賞受賞作全集(88) (双葉文庫)
鎮魂歌 不夜城II-日本推理作家協会賞受賞作全集(88) (双葉文庫) / 感想・レビュー
ken-chang
既読
2020/07/26
ツヨシ
前作から数年後の歌舞伎町が舞台。裏社会で台頭してきた健一が新宿を舞台にコマ(人)を動かし始める。そして再び暴力の渦が人々を吞み込みはじめた。 もう読んだと思っていたら未読だった。シリーズ完結編の長恨歌を先に読んでしまっていたようだな。馳さんらしくスピーディーな展開で読みやすい。まー登場人物が増えてくると、因果関係が分からなくなってきたけど、そこは完全にスルー。暴力とか陰謀とか金とか女とかクスリとかをグチャグチャにして良く噛まないで食べちゃうのが馳さんの小説の楽しみ方だから。咀嚼したって消化できないかんね!
2014/07/31
灰原 白
別出版社の著作で再読。滝沢はホモだ。自分では認めようとはしないが、女を犯す時にケツの穴に突っ込みたがるのがホモである何よりの証拠だと思う。ホモだと認めたくなくて、男を犯す自信がなくて無意識に女でそれを解消しようとしているのだ。滝沢の歳は本書では特に言及されていなかったが、上司の事をまだ三十半ばと言っているのと、元巡査部長なのを見る限り四十そこそこなのではないかと推測出来る。 何度同じ本を読んでも結局滝沢は野垂れ死ぬ。だがそう分かっていて読むのは無意識の内に滝沢という人間を何度も肥溜めの中で殺したいからか。
2018/02/09
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