ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで-日本推理作家協会賞受賞作全集(93) (双葉文庫)
ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで-日本推理作家協会賞受賞作全集(93) (双葉文庫) / 感想・レビュー
Kouro-hou
NHKカルチャーラジオ講座が面白かったのでこちらにも手を出してみました。ラジオの講義の声で再生されましたw ゴシック・ロマンスからの異端文学史としてのホラー解説で、ラジオ版より作品解説が深い。特にレ・ファニュの「緑茶」の主題解説には目から鱗が。裏通りを行く大衆小説だけに時代や流行や映画や柳の下のドジョウに左右されやすく、アーカムハウスの限定商法やホラーブーム終息後の生き残り戦術には涙が出ます。もっと狼男に愛を!w 最後のブックガイドはジャンル分けが細かく、いじめホラーなど細かい好みにも対応してます。
2014/08/14
ハチアカデミー
ホラー小説勃興の歴史的背景を概略し、さらにはフランケンシュタイン、ドラキュラ、狼男の歴史的特性を考察、さらにはホラー小説の歴史的名作を知ることができるというとかく使える一冊。コンパクトながらも、文学としてのホラー小説を網羅的に知ることができる。とはいえ、単なるガイドブックに収まることなく、狼男を巡る考察やモンスターの生まれる背景などをしっかりと学ばせてくれるから凄い。全体的に早送りな印象は否めないが、ブックガイドとしても論考としても充実した一冊なのである。映像と小説の交錯を巡る論も刺激的!
2014/08/12
ぎん
普段はホラーをエンターテイメントとして読んでいるので、ホラー小説の全般にわたる評論は新鮮。キングの処女作「キャリー」と第2作「呪われた街」の主題をそう読み解くのか、などなど普段の読書では気づかない着眼点が面白かった。 第3部の「究極のモダンホラー・ベスト100」は知らなかった作品を紹介してくれているので、今後の本選びの際に活用しよう。
2014/07/03
S_Tomo🇺🇦🇯🇵
欧米のホラー小説について、その歴史・三大スターモンスター(吸血鬼・フランケンシュタインの怪物・狼男)の解説・邦訳されているホラー小説100作の紹介、という三部構成で網羅した一冊。特にホラー小説100作は短いながらもどれもが読んでみたくなる絶妙な紹介文で睡眠時間が減りそうな恐怖を味わえる(笑)
2014/07/23
おたおた
ホラーの歴史をたどる一冊。一冊一冊を読むことはあっても、このようなジャンルの変遷を気にしたことがなかったのでとても新鮮。確かにドラキュラとか読んだことないなあ。紹介されている本はどれも面白そうなので、是非見付けたら読んでみたい。
2016/08/30
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