日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(5) 幻異 (双葉文庫)
日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(5) 幻異 (双葉文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
このシリーズは5冊出ているのですね。作家の顔ぶれが面白そうなので読んでみました。京極さんのはすでに読んでいましたが、他の5人の作家のは未読でした。SFやホラー系統の感じです。わたしは中島らもさんの「琴中怪音」という作品が短いけれど印象に残りました。南伸坊さんのような感じでした。
2017/06/22
nuit@積読消化中
豪華な作家陣のアンソロジー。ハズレなし。「厭な老人」は読んでいて胸くそ悪くさせる京極夏彦氏の巧みな筆致でイヤよイヤよと思いつつ一気読み。中島らも氏「琴中快音」、日影丈吉「眠床鬼」は上海、台湾と異国が舞台の怪異譚となっており、その時代のその国の情景を想像しながら読むと、とても味わい深い。そしてブレることのない山田風太郎氏の「雪女」に(怪談読んで怖いとかと違う意味で)背筋がゾクリとしました。
2017/07/26
ぜんこう
小松左京と中島らもが一緒になってるのが珍しくて借りてみた。 「厭な老人」/京極夏彦:ほんま読んでて厭~!短編集のオープニングがこれでは怖すぎて読む気なくす(-_-;) 「鳩啼時計」/小松左京:最初SFと思わせないけど、月が2つだったり、そして時計でSFね 「琴中怪音」/中島らも:奇譚なんやけど僕には落語っぽい印象 「眠床鬼」/日影丈吉:戦時中の台湾の幻想的なお話 「雪女」/山田風太郎:雪女は本当に何だったんだろ? 「断頭台」/山村正夫:読んでる僕まで現実なのか芝居なのかわからなくなる
2017/08/29
みゆ
『世にも不思議な系』の短編6作。なのだが先頭バッター京極夏彦の「厭な老人」の描写が生理的に受け付けられず・・投了。続く作品を読む気も失せる、物凄い破壊力です。
2017/07/16
雪之助
京極夏彦『厭な老人』:本当にイヤ。 終盤の夫のセリフで、主人公の感じる恐怖が得体の知れないものに...。 小松左京『鳩啼時計』:レトロな話かと思って読んでいたら、SFだったとは。ドラマで観たいストーリー。 山村正夫『断頭台』:ある日本の俳優は革命期フランスの刑執行人を演じることとなり、役になりきった挙句...。 現実と空想の境がボヤけてくる様な感じ。全6編。
2017/08/31
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