探偵の誇り-日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(6) (双葉文庫)
探偵の誇り-日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(6) (双葉文庫) / 感想・レビュー
HANA
曾我佳城、巨勢博士、神津恭介、陶展文、仁木兄妹、そして和服にもじゃもじゃ頭のあの男…めくるめく名探偵たちの饗宴が楽しめる一冊。陶展文以外は馴染の面々だけど、忘れていた作品初めて読む作品が多く楽しみながら読めた。でもこの探偵を持ってくるのなら、この作品の方がいいんじゃないかとかそういう事を思ったりもする。これもまたアンソロジーの楽しみか。しかしながらまた彼らに会えたという、この一点だけで何物にも代えがたい一時を味わえました。あと安吾の作品、初読ながら殺人が起きる前からトリックを見破れたのを自慢しておきます。
2018/08/11
buchipanda3
日本推理作家協会賞受賞作家の短編を集めたアンソロジー。テーマごとに刊行しているようで今作は「探偵もの」。収録作品は1950年代60年代の作品が中心と結構古め、電話や煙草などの使われ方が時代を感じさせる。文章もやや堅めでレトロチックだが、最近の自由すぎる軽めな文体に慣れた身には却って新鮮だった。どの篇も現場に残された不可思議な手掛かりを元に名探偵が真相を見事に解きほどいていく。終わり方も洒落っ気があって良かった。坂口安吾氏や陳瞬臣氏の推理ものはいつか読みたいと思っていたのでその点も満足。
2018/06/19
コットン
アンソロジーで、全7巻中の6巻一冊をブックオフで見つけました。 陳舜臣さんの「崩れた直線」が特に良かったです。横溝正史さんの作品はライトな感じが珍しかったです。6名の作家さんの作品を一度に読めて楽しかった。いろいろな探偵さんを読めますね!
2020/01/05
あんすこむたん
日本推理作家協会賞をとった往年の作家のアンソロジー短編集。もっと良い短編作品があるように思う作家もいるが、これはこれで、良い。
2019/10/14
まーたろ
泡坂妻夫、坂口安吾、高木彬光を読んで、自分が昭和の人間だと痛感する。文体、話の進め方などがしっくりくる。一方で仁木悦子や横溝正史は、他にもっと良い短編あったやろー!ともあれ、あっという間に読了。これは文字組みのせいか。
2018/08/23
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