照葉ノ露 ─ 居眠り磐音江戸双紙 28 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-32 居眠り磐音江戸双紙 28)
照葉ノ露 ─ 居眠り磐音江戸双紙 28 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-32 居眠り磐音江戸双紙 28) / 感想・レビュー
ガクガク
前半は酒乱の父によって引き起こされた悲劇の仇討ちを助勢する話。愛する母と尊敬する剣の師を助けるのか、武家の習いに従い二人を仇として討つのか、「究極の選択」に悩み心惑わす小太郎だが、最後までその選択を本人に選び取らせるところが如何にも磐根らしい。武士でありながらも自由に生きる磐根だからこその助勢の姿勢だ。もし小太郎がもう一方の選択をしたとしても、全然違和感を感じさせない展開になったはず。時代劇の枠を超えた磐根の生き方がこのシリーズの魅力の一つだ。友人である同心一郎太の恋、武左衛門の奉公と引越しなども楽しい。
2014/04/11
はつばあば
酒乱の父を殺めた母と剣の師範。仇討ちするはまだ13歳。武士の世界の非情さを思い知る。尚武館の若者も巣立ちの時期が・・そうよねぇおこんさんには我が子よりまだ手のかかる弟妹のような弟子が大勢いるし、磐音さん自身も結構手がかかりそう(;´∀`)。竹村さんも門番として雇われたという目出度い話もあり、磐音さんも家基の指南として城中に上がるが・・「家治様の死も近い、老醜の沙汰のかぎり・・」と。 老醜ねぇ・・シミに覆われた顔や血管の浮いた手のことならもう既に我が身も老醜の域に突入しておりますわい
2022/03/13
あっくん
シリーズ第28巻。いきなり敵討ちの話。巻を読み飛ばしたかと思って確認してしまった。新たな道を歩みだした竹村さんが、ちゃんと働くか心配。
2017/11/16
くまクマ
28/51冊目。仇討ちって厳しいな。利次郎も成長して帰って来てね。そして一郎太の菊乃への想いが直に聞けてこちらまで嬉しい。落ち着いた感じのする巻でした。頑張れ磐音!
2019/03/29
はる
最近は目出度い事が続いていたから田沼意次の放った刺客の存在をすっかり忘れてたよ。そんな中、今回は身近な人達の門出が舞台。少しづつ新しい風が吹き、芽が出ていくなか、やはり身近な人の旅立ちは寂しいものです。寂しくはありますが、これまた目出度い事なのです。私としては、利次郎と霧子に夫婦になってもたらいたいし、武左衛門には今度こそ真面目にお勤めを果たして欲しい。せっかく磐音と柳次郎が頑張って見つけた仕事なんだからね。
2020/06/08
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