尾張ノ夏 ─ 居眠り磐音江戸双紙 34 (双葉文庫)
尾張ノ夏 ─ 居眠り磐音江戸双紙 34 (双葉文庫) / 感想・レビュー
ガクガク
田沼意次の刺客団から逃れて磐根とおこん、二人を護る弥助、霧子ら4人は尾張名古屋の城下に落ち着く。尾張藩の諜報活動も担う豪商、尾州茶屋の庇護を受け、その口利きで藩道場への出入りも許される磐根。しかしほどなく偽名を使った正体もばれるが、田沼の専横政治に反感を抱く尾張徳川のおかげでそのまま逗留を許されることに。今津屋と同様、尾州茶屋の用心棒となった磐根が、木曾美林横流しの悪者どもをいつものようにバッサバッサと倒してゆく。尾張滞在はまだ続きそうだが、お腹の大きなおこんさんが無事出産できるのか次巻以降のお楽しみだ。
2014/08/16
文庫フリーク@灯れ松明の火
のっけから おそめちゃん登場で、するりと『磐音』の世界に戻ってしまう。おそめ・幸吉だけで短編集書いて頂けないものか。 経歴・立場はそのままに【浪人さん】に戻ったかのような用心棒の描写が嬉しい。『密命』では悪役の尾張が磐音一行の味方となりそう。すでに味方だな、これは。『古着屋総兵衛』のような尾州茶屋。『小藤次』のような奪還劇。二羽の軍鶏も合流しそう。漫遊記になるかと思いきや、まだまだ楽しめそう。
2010/09/16
藤枝梅安
江戸から小田原、箱根越えから岡崎・刈谷まで逃げ延びてきた磐音とおこんは名古屋城下で古い寺の長屋を借り受ける。弥助と霧子が加わり、4人の生活が始る。名古屋城下を散策していた磐音とおこんは呉服問屋の店先での諍いを見かけ、磐音は助勢に入る。これが縁で新しい人脈が次々に生まれる。話が上手くできすぎているのだが、ま、そういう小説だと思って楽しめばよい。おそめと幸吉の成長ぶりとそれを見守る周囲の温かな視線が微笑ましい。
2010/10/25
はつばあば
名古屋といえば名前を忘れても市長のあの名古屋弁が忘れられません(TVで拝見するだけですが)。とうとう尾張に来て放浪も終わりとなりましたか??。いやいやまだ油断はできません、あの女狐の妾が磐音さんとおこんさんの事を知りましたからねぇ。「子吉の女房」に登場した田沼さんは確かに女好きだったようですがもう少し品のいい女性を傍に置いてられたような(;´∀`)。今津屋さんで後見をしていたようにこの尾張でも尾張茶屋家の手伝いをすることに。この巻は安心して読了。外してもいいとは思いません(#^^#)
2022/03/15
あっくん
シリーズ第34巻。尾張名古屋に落ち着いた磐音とおこん。しかし田沼にバレる。しばらく名古屋に落ち着けるのかまた旅にでるのか、今後が気になる。
2017/12/11
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