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哄う合戦屋 (双葉文庫)

哄う合戦屋 (双葉文庫)

哄う合戦屋 (双葉文庫)

作家
北沢秋
出版社
双葉社
発売日
2011-04-13
ISBN
9784575664942
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哄う合戦屋 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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再び読書

何とも清々しい歴史小説だった。誰でも思うのは、石堂一徹という人物が実在の人物か?と言う疑問です。歴史小説はそれなりに読んできたので、フィクションと思いながらも、「のぼうの城」の様に隠れた人物であって欲しいとの気持ちが、交錯する主人公でした。また、ある意味この物語の主人公ではないかと思わせる若菜も好印象でした。最後はどうなるかと思い、読み進む手が止まりませんでした。流石に歴史小説やドラマとも食傷気味で、其れ程期待していなかったので、新鮮に面白かった。後二作に期待します

2016/04/11

眠たい治療家

天文十八年。南に武田晴信と北に長尾景虎を配する信濃地方。田舎豪族・遠藤吉弘は内政の優れた手腕を持ち、領民からも慕われる領主だった。そこへ軍略に関して天賦の才を持つ浪人・石堂一徹が現れる。一徹は醜い風貌と天賦の才ゆえに、吉弘とは逆に誰からも真に理解されずにいた。己にはない民心を掴む力。その領主を軍略で天下人へと押し上げ、自分を知らしめようとする一徹。テンポよく軽妙な文体でサクサク読めるが、少し全体的に深みが足りない感じがして残念。今風の戦国エンターテイメント作品として読む分には、それだけの魅力はある良作。

2011/09/28

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

初読みの作家です。信濃を舞台に、天才軍略家石堂一徹の悲哀を描いた物語。戦国時代、武田、村上、長尾といった戦国武将がせめぎあう中、一徹は信濃の豪族遠藤家に仕え天与の才を欲しいままに勢力を拡大していきます。そして最後に目指したものとは。著者のデビュー作とのことで、少々粗削りな印象は否めませんが、先を想像させる期待感と魅力的な登場人物によって、最後までワクワクしながら読み終えることができました。これに続く“合戦屋シリーズ”も、是非挑戦してみたいです♪

2017/04/16

ねむねむあくび♪

図書館の本。お気に入りさんの感想で読みたくなった本。才能があったとしても、それをふるう場が無ければ、天才はその才能ゆえに苦しむのか。軍師としての才に恵まれても、人に好かれず人望が無い男、一徹。その男を、ただ一人、怖れず理解した姫、若菜。若菜の父、内政に長ける小さな領の主 吉弘と、次々と戦を望む一徹との溝が深くなればなるほど、一徹は孤立してゆく…。大切な人を守るために戦う男の姿が、切なくて素敵でした。

2015/08/02

またおやぢ

自らの才能を熟知しながらも、不器用でぎこちない生き方を選択する主人公。自の拘りや思い込みを棄てた時に、風景は変わって見えるはず。一本杉の深い緑も捨てがたいが、山燃ゆる紅葉に心を奪われる事の方が人間らしいと私は思う。

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