奔る合戦屋(上) (双葉文庫)
奔る合戦屋(上) (双葉文庫) / 感想・レビュー
ずっきん
乱世の中信濃、村上義清に仕える石堂家の次男、石堂一徹。『哄う合戦屋』の前日譚である。一徹が知勇をめぐらす合戦の描写はもとより、心踊らせるヒーロー、ヒロイン、心酔する熱い郎党たちに、彩る女たち。造形のベタさに見事に取っ捕まる。文武に秀でた上司にしたいナンバー1、なおかつスパダリ、親バカ子煩悩。架空設定ならではの大胆さでハートを鷲掴みにする著者。望むところである、、、と、ここまで書いて、下巻の展開を想像して背筋が凍る。やだー、もう泣きたい。
2019/01/18
yu
上巻読了。 哄う合戦屋を先に読んでいるからなのか、平和なまま終わった上巻で終わりたい気分。 朝日と青葉の今後がね。。。 それにしても、一徹さんは完璧な男ですな。こんなヤツいねぇよ!って突っ込みたくなるぐらい全てがそろいすぎている感が否めない。だからこそ、それを面白く思わない輩が出てくるとは思うのだが。。。 下巻が怖い・・・。
2013/09/13
財布にジャック
正直前作のことを思い出すと、このほのぼのとした雰囲気に、ちょっと違和感を感じました。しかし、若き日の石堂一徹は、かなり好感度の高い素敵な人物として描かれていて、この巻だけ読むぶんには、いい気分です。読みやすく親しみやすい戦国物としての位置付けは健在で、下巻も楽しみです。
2012/06/25
ねむねむあくび♪
図書館の本。『笑う合戦屋』の前の設定なので、哀しい結末は分かっているけれど…。幸せな暮らしが切ない…(´д`|||)下巻へ!!
2015/08/26
アイゼナハ@灯れ松明の火
『哄う合戦屋』の天才軍略家、石堂一徹若かりし頃の物語。北信の雄、村上義清家中の侍大将だったという設定なのね。当時の城攻めや野戦の様子、譜代と新参の軋轢のある大名家中の様子などが丁寧に、らしく描かれていて好感度高いです。上巻では『奔る』どころか順風満帆。よき妻、よき家族、よき郎党に恵まれ、石堂の家運も騰がる一方…に見えるだけに、これから襲い来る悲運がいかばかりのものかと胸が痛みます。このまま下巻へ。
2012/03/20
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