やっぱり、旅は楽しい。 (双葉文庫 ま 9-1)
やっぱり、旅は楽しい。 (双葉文庫 ま 9-1) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
松本侑子は初読。作家、翻訳家。この人の『赤毛のアン』の新訳はシェイクスピアをはじめバイロンなど様々なイギリスの詩の引用を明らかにした最初のもの(本人弁)であるらしい。私は紀行や旅にまつわるエッセイが好きで、これまでにかなり読んできたが、残念ながら本書は私の中では限りなく下層に位置付けなければならない。まず、旅の楽しみや興奮が伝わらない。風土感が表現されずに、ただそこへ行ったというだけのもの。また、皮相な(と私には思える)ナルシズムがチラつくこと。さらには、本書の構成が単なる寄せ集めでしかないこと、など。
2020/06/23
岡本匠
松本侑子さんのエッセイ。 懐かしいな、昔ニュースステーションにレギュラーで出演されていた。 旅にまつわる話をまとめたものだけれど、後半は二年間の大阪(箕面・豊中)暮らしの模様を綴っている。 そうなんだ!近所に住んでいたんだ。少し驚いた。
2015/10/27
てくてく
作家であり、赤毛のアンの新訳を行った人として記憶している松本氏の、旅や国内外に関するエッセイ集。結婚を機に大阪から東京へ引っ越した時に阪神大震災が発生したというのは、強運だとしか言いようが無い。関西の男性は、「経済的な自立」「生活能力の自立」「精神的な自立」の三点が備わった人が少ないのではないか、という指摘はそうかもしれないと思った。
2014/07/10
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